国民主権の必要条件は、投票権を正しく行使することである。リーダーの真似事をしたり、リーダーを評論したりすることだと勘違いしているところには、国民意識は育たない。またリーダーを選ぶ「フォロワーとしての責任」に立脚せずして、被選挙権を正しく発動することもできないのは当然である。
主権者とは、「自らの社会の命運を冷徹に見通し、それに対して一定の責任を感じることができる人」である。フォロワーとしての責任を果たそうとする主権者は、リーダーを選ぶのみならず、リーダーを育てる責務をも負う。リーダーとして責任を果たそうとする主権者は、国民主権を不断に底上げすることによって共同体の命運を決する責務を負う。
自由も民主主義も、普遍的価値であると同時に、国家(近代国民国家)なしには現在のところ、実現も発展もしえない。無国籍な自由・民主主義は存在せず、またそれぞれの社会の歴史と伝統と無縁な「自由・民主主義」はありえない。
国民主権を過去―現在、そして未来にわたってまで語ること。それによって、「国家と政党、公にかかわる忌避と歪み」に満ちた戦後を根本的に清算し、国民主権を発展させる。国民主権の発展を過去―現在―未来にわたって明らかにすること。この観点から、社会保障、安全保障、循環型社会など国家、社会の基本構造改革を推進する。国民主権の発展としての憲法改正(創憲)は、それらの集大成にほかならない。
「カラスの勝手」の自由、欲望民主主義、それと表裏一体の閉ざされた自己愛からは、"真なるもの"は生まれない。「自分の直接利害を越えるなにものか」は、こうした戦後の形成を「誰かのせい」にすることなく直視し、それを清算する責任を引き受けることから始まる。(大人の責任、大人が変われば子供も変わる)
「選択―責任―連帯」の原理で社会を運営し、またその共同体の維持―発展に参画しうる人づくり(公民教育の推進)
国家百年の大計を考え、そのために自己を規定しうるリーダーの育成と切磋琢磨。「自分の直接利害を越えるなにものか」を自己の生活において体現でき、また他に伝えることのできる公民(健全な市民)の育成。
生まれた時代、国、親は選べない。ならば「時代を変える」生き方、「国を変える」生き方、「親とは別の道、形で志を貫く」生き方こそ最高の自由である―という自由の意味が分る「市井の賢者」が、ふさわしい役割を果たすこと。
「国民主権の発展」「選択―責任―連帯」といった基本的原理は、自由で自立したよりよき社会を創り、また一人ひとりがよりよき生き方を追求するためのものである。そのためには、普通の人々の小さき無償の戦いが不可欠である。
連帯は、それぞれが持ち場で責任を果たすことによってのみ、可能となる。自分より優れた人を支えることを喜びとするからこそ、リーダーの真似事ではなく、志を共有できる。自分にない素質や能力を持った人と、率直に学びあい、協同できるところから、信頼は育まれる。
がんばる日本と日本人の回復とは、こうした気風の国民運動である。日本再生の国民精神は、かような意味で「日本人として考える」ことから育まれる。ここから地球益・国益・郷土愛をむすびつける、国づくり、地域づくり、人づくりを推進する。
がんばる日本と日本人を回復する国民運動の基礎のうえに、改革保守を核とした国民政党の形成にかかわる。
自由・民主主義を「欧米的価値」であるとする「アジア的価値」「アジア的発展」の時代は終わった。冷戦崩壊から十年を経過し、経済危機から構造改革に向き合いつつある東アジアは、自由・民主主義を自ら自身のものとしつつある。
このことは、わが国がアジアにおいて孤立して近代化の道を歩んできたという歴史的空間が終わったこと、言い換えれば、わが国近代の総総括を賭けるべき時代の幕が上がったことを意味する。いまこそ、自由・民主主義を思想的基盤として、国の内外を貫くべきときである。
とりわけアジアにおいては、多元化しつつある(市民)社会との多元的・多角的な関係づくりが急務である。東アジアにおける自由・民主主義の発展のための社会的リーダー層のネットワークの構築をめざす。
このことはひるがえって、わが国の基軸である日米同盟も、自由・民主主義を共通の価値とする、もっとも信頼しうる同盟関係へと再定義(再設計)すべきことを意味する。
国民主権の発展としての憲法改正
国民主権の発展としての政治改革、行政改革
国民主権の発展としての安全保障の構造改革
主権在民の底上げとしての地方分権(地域主権)
自由のための社会保障の再設計
選択―責任―連帯の教育改革
がんばる日本と日本人の回復としての人づくり、地域づくり
循環型社会と産業再編 など
機関紙「日本再生」および各種資料の発行
国民協議会例会、定例講演会など、各種会合の開催
研究会、セミナー(オープン、クローズド)の開催
政策ブックレット、集会報告集などの刊行
同人会員の活動の支援とコーディネイト
国民運動の推進
ホームページの運営とメールマガジンの発行
街頭宣伝、辻説法
各種会合の開催
会員の拡大
国民的課題、地域的課題への取り組み
□同人会員 会の中核をなし、各種活動に主体的に参画する。会員の拡大に務めるとともに、会の維持運営に携わる。年会費/24,000円(月2,000円) 同人会員一名以上の推薦を要件とする
□購読会員 機関紙「日本再生」を定期購読し、会の維持・拡大に協力する。 年会費/3,500円
□賛助会員 会の主旨に賛同し、活動の維持に協力する。 年会費/50,000円(一口)
※会員は機関紙ならびに各種案内の送付を受け、定例講演会に「会員料金」で参加できる。資料集(「日本再生」付録)の実費での頒布を受けることができる(送付の場合は3,000円/年)。ブックレット、報告集などを会員割引き(5部以上の場合)。
※試読制度:同人からの紹介者に、三ヶ月間、「日本再生」試読紙を贈呈送付する。
※会費とは別に、活動の維持運営のための寄付を広く受け付ける。
※いったん納付した会費の返却は原則として行わない。
□「日本再生」読者会 (「日本再生」を活動指針として活学活用するための場)
原則として毎月第一日曜日
非会員は会員の紹介で参加できる。
□「がんばろう、日本!」国民協議会例会(「がんばろう、日本!」国民協議会運動の全国化のための活動者会議)
随時(年数回)
□定例講演会
会員は会員料金、非会員は一般料金。
□各部会ならびに各地の「がんばろう、日本!」◯◯市民協議会(仮称)
同人会員3名以上の発意によって設立。
□戸田代表を囲む会
東京の「囲む会」は政策勉強会。参加は同人会員。
購読会員の参加は同人の紹介による。
各地での開催は同人の運営で行う。
□関西政経セミナー(大阪、京都方面での開催)
年数回。
1.会の経費は、会費ならびに寄付、その他をもって賄う。
2.会の運営は以下のとおり。
各地の会ならびに部会はそれぞれの実情に即した活動を推進し、同人を軸に自立的に運営する。
全体の運営には幹事会があたる。幹事は同人の中から選ばれる。日常的な運営については、代表を軸に事務局があたる。
当会の趣旨ならびに社会規範を逸脱する場合は、会費残高を清算のうえ、会員登録を取り消す。
要綱の改正は、会員間の協議(部会など)を経た後、幹事会の過半数の議決をもって決定する。
(2003年9月改定)