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■六回大会基調を行動指針とするために
■第六回大会基調
「一歩前進、それゆえの迷走」にどう向き合うべきか、
どう向き合ってはならないか。
どう向き合えば「参加する政治」の主体性が鍛えられるのか。


□原則的視点
お任せ政治の基盤、観客民主主義にとどまったままでは、「期待はずれ」「迷走」という評論を垂れ流すのみ。
有権者を主権者へ、納税者を主権者へ、市民を自治の主体へという活動の持続性こそが、「一歩前進、それゆえの迷走」に向き合う胆力を準備する。〔主権者運動の持続性〕


□「参加する政治」の主体性は、どう準備されてきたか〜五回大会からの歩み

【第五回大会 基調(2008/1/6) 】
内外情勢の激動的動きが始まる2008年
これに対応できなければ、健全な政権選択選挙の実施は困難となる―情勢
健全な政権選択選挙を準備するための障害物をいかに取り除いていくか―行動指針

(大会報告集より)
・パブリックの輿論の力(世論とは区別されるヨロン)で「迫(せ)り出す」
・主権は国民にある。どんなに立派でも政党や政治家に主権はない
・永田町の“ずれまくり”“内政ごっこ”を嘆くヒマがあったら、私たちができることを考えましょう。ガソリン税問題で問われているのは、「おねだり自治体なのか、自立する自治体なのか」でもあるのですから。

【第一回総会(2008/3/30) 】
主権者運動を可視化する“バッジをつけた主権者とバッジをつけない主権者の協奏”を加速化しよう

(総会報告 「日本再生」348号)
・《障害を取り除いていく》という行動指針 「打倒」ではなく、国民主権の方程式を可視化し、それで事態を回す、そのための知恵を出し合うように諸関係を不断に組み替えていく組織戦へ。チームとしての活動へ。
・個々の議員ではなく、機関としての議会の可視化へ。
(官僚内閣制から議院内閣制へ。国民主権の原理で二元代表制を機能させるとは。)
                       ↑
*「ねじれ」の功→道路特定財源、事業仕分け→政治過程の可視化

【合宿(2008/5) 】
主権在民・住民自治の方程式で議会を動かす、そこへ迫り出していく「バッジをつけた主権者とバッジをつけない主権者の協働」をさらに発展させよう

(合宿報告 「日本再生」349号)
・意思決定は代行できない(自治の原則、地方自治は直接民主制をベースにした間接民主制)
・この原則で議会を可視化する、主権者の参加を可視化するとは→組織展開の多様性
・そのためのチームとは。そこにおけるマネジメント、コーディネイトとは。

********************************************* 「日本再生」349号より
パート3 集約と行動提起「主権在民の行動原理を組織展開の多様性に」

 戸田代表の集約提起(要旨)は以下のとおり。

@「議会が見えてきた」ということは、決定過程が見えてきたということ。竹内芳郎の例にもあるように、意思決定がともなわないところに責任は生まれない。しかし、小さくても意思をもって自分の人生を決定してきた、という人は日本社会では少数派。護送船団・総中流社会では意思を持たなくてもやっていけた。ここを主権者にする=意思をもって決定する主体にする、ことがどれほど大変なことか。目先のコストパフォーマンスだけを考えれば、決定は官僚が代行するほうが、はるかに効率がよい。これが「お任せ民主主義」を生んだ。だからマニフェスト運動は「脱官僚」「脱中央集権」「脱無党派」ということ。

A決定を丸投げしていれば「討議で深める」とか「他者の活動を共有する」ことは、その意味すら理解できない。偏差値だけの知識では、「できない」理屈をこねくり回す脳運動だけが肥大化する。決断は感性。ここを鍛えなければならない。小さくとも自分の意思で人生を決定してきたという人格形成は、分かることと行動することが一体、決定と行動が一体となった脳運動。そういう部分が見えてくると、それまでのマイナスゲームからプラスゲームへと展開が大きく変わってくる。バッジをつけた主権者とつけない主権者の協働とは、この社会運動のこと。
小さくても自分の意思で決定してきたという部分が、時代の力によって生活を通じて啓発されてくる。ここをどう結び付けていくか。また「選択せざるをえない」若い世代には、行動しないための屁理屈や無責任連鎖の習慣を覚える前に、小さくても自分の意思で生きている大人の存在を体感させることが必要。「“ないものねだり”から“あるもの探し”へ」ということでは、チームの作り方、人の評価のしかたも大きく変わる。

B方針が一般方向だけでなく、具体的な組織展開とその多様性として見えてくる段階にはいった。ここでは組織マネジメントが必要になる。多様な主体をまとめる組織苦労であり、他者の活動を共有するためには、報告者以上に深い洞察でそれをとらえなければならない。ここから組織マネジメント、コーディネーターの必要条件、十分条件が見えてくる。
プラスゲームで回るチームの構造が見えてくると、多数派形成の幅も広がる。「迫り出す」といっているように、バッジをつけない主権者が可視化され、輿論が見えてくるようになると、議会内でも正面突破の論戦だけではなく、「中間派」を迫り出していく多数派形成が見えてくる。また議会が決定機関として見えてくると、決定に従って執行するという公務員型の決定=実行の理解は、決定された方針を企画化、業務化していくうえで重要になる。方針が政治攻防としてだけではなく、業務指針として伝わることによって、参加できるフォロワーの幅は広がる。
 がんばっているほうにとっては、意思を持たない、蓄積しない、という部分が一番「疲れる」。読む意思もないのに「もっと分かりやすくしろ」という者に、どう実感を持たせるか。リーダーからいくら言ってもダメ、「分かるけれどできない」という屁理屈が通用しない環境をつくる。それには「あの人があそこまでやるなら」という横の関係や、自分より能力がないと勝手に思っている部分との関係で、無責任になれない構造をつくる。そういう「底を打つ」ための役割、持ち場も必要になる。

C「ねじれ」によって、主権在民の方程式で議会を動かすための国会改革が具体性を帯びてきた。これを地方議会における議会改革のリアリティと連動させることによって、次期政権選択選挙の基盤整備を目指す。来年夏の都議選をはじめ、各地で予定されている自治体選挙への取り組みも、その方針の下で取り組みたい。

********************************************************** 引用終わり

【第二回総会(21年度第一回総会 2009/3/20) 】
情勢―加速する官僚内閣制の自壊過程と、うまれつつある主権在民の社会的・政治的基盤の確立過程
行動指針―自治分権の社会的(経済的)基盤を参加型でつくる、主権在民のネットワークの知恵を

(総会報告 「日本再生」359号)
・歴史的転換を推進する決定的ファクターは、強いリーダーシップよりもフォロワーシップの転換・参加。それを可能とする社会関係資本の厚み。
・パラダイムチェンジは、二者択一ではなく連立方程式
・「外部性の内部化」から「持続可能な発展」へ/説得から共感トークへ
・分断統治から社会的連帯へ
・30代市長の誕生 「○○をやってくれ」から「やらんでいいことをやらないでくれ」へ