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電子瓦版(転送はご自由にどうぞ) ━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━ メルマガ♯がんばろう、日本! №334(26.5.30) ━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━ 「がんばろう、日本!」国民協議会 http://www.ganbarou-nippon.ne.jp ================================== Index □ 連鎖する戦争―危機の時代に〈主権者としての正気〉を保つために ●連鎖する戦争 危機の時代 ●危機の時代に問われるリアリズム □ STOP GENOCIDE in GAZA! □ 囲む会、関西政経セミナーのご案内 ================================== 連鎖する戦争―危機の時代に〈主権者としての正気〉を保つために ================================== 【連鎖する戦争 危機の時代】 アメリカ・イスラエルによる攻撃から始まったイラン戦争は、依然として停戦の見通しが立たないまま。ロシアによるウクライナ侵攻も長期の消耗戦が続いている。ロシア軍の戦死者は50万人近く、ウクライナは10から14万人ともいわれている。 イスラエルによるジェノサイドによって灰燼と化したパレスチナ・ガザ地区では、「停戦」後もイスラエルの攻撃で850人以上が犠牲となっているのみならず、ネタニヤフ首相はガザ地区の70パーセントを占領することを軍に指示した。イスラエルによる占領はヨルダン川西岸地区での「入植」(国際法違反)に加え、イラン戦争と同時進行でレバノン南部でも行われている。 これらの事態が示しているのは、アメリカを中心とした戦後国際秩序―法の支配や人権などの規範―の解体過程がさらに一段と加速しているということであり、その先には「世界戦争」の可能性すらうかがえるような危機の時代だということだ。 「問題なのは、現時点では各地で散発的に起こっている紛争が、次第にひとつひとつ結びついて、いずれ一つの「大きな戦争」に発展する可能性があることです。 イラン戦争でも注視すべきはパキスタンが停戦交渉の仲介役となっている点です。アメリカともイランとも関係が良好な国として仲介に適役とされています。 ただ、パキスタンはサウジアラビアとも相互防衛協定を結び、中東への関与を深めています。中東諸国は、イスラエルの強大化に対抗するために核保有国であるパキスタンを引き入れてバランスを取ろうと狙っています。他方でパキスタンは中国と良好な関係がある一方でインドと伝統的に対立しています。そのインドはイスラエルと親密な関係を構築している。 つまり、南アジアと中東情勢の関係が深化し、経済的には東アジア情勢とも結びつく。そこにロシア・ウクライナ情勢が絡んできた場合、いよいよ世界戦争が現実味を帯びてくるのです」(中西寛・京都大学教授 「文藝春秋」6月号)。 「戦う必要のない戦争に訴えたことで、トランプは国際政治における予見可能性を著しく低下させた。予見可能性の低下は他の戦争の可能性を高め、国際関係を著しく不安定化し、ひいては世界戦争への道さえ開いてしまう。 すでに大西洋同盟は分解し、ヨーロッパはアメリカに依存しない安全保障を模索している。米中間の軍事対立が直接の戦争となる可能性はまだ低い。だが、中国の習近平政権が、イラン戦争の引き起こした国際関係の混乱と動揺に対して希望的観測に立って解釈し、米中戦争の犠牲より台湾に対して大規模な電撃戦のもたらす利益に期待をかける可能性は残る。一つの投機的で無責任な戦争は、他の投機的で無責任な戦争の機会を開き、戦争の連鎖が世界規模の戦争を生む可能性を高めてしまう。 世界戦争が不可避になったわけではない。しかし私はもはや、ある戦争が世界戦争にエスカレートする危険が少ないということはできない。危うくもろい国際秩序の床が抜けてしまった」(藤原帰一・順天堂大学特任教授 「世界」6月号) 【危機の時代に問われるリアリズム】 世界戦争の可能性すらうかがえる危機の時代に必要なのは、リアリズムに立脚した構想力と想像力ではないか。 例えば――高市首相は中国が台湾に武力行使した場合、日本にとって存立危機事態になりうると国会で答弁した。中国はこれに強く反発、日中関係は戦後最悪と言われる状態になっている。日本側は「従来の政府見解を維持している」としているが、問題の核心は、台湾をめぐる国際環境が従来とは大きく変わっているというリアリティーがどれだけあるか、ではないか。 台湾をめぐってアメリカが中国と「手打ち」をすることも想定されるなか、台湾有事でアメリカ以外に協力できる国がどれだけあるのか。アメリカの介入が限定的な場合、日本は何を守るために、どこまで踏み込むのか。そのためのリソースはあるのか。「台湾有事は日本有事」という空虚なスローガンではなく、冷徹なリアリズムが問われる。 安保3文書改定では「年単位の継戦能力」が検討されるそうだが、今問題となっているナフサ不足を始め、食料やエネルギーなど多くを輸入に頼っているわが国の構造的な脆弱性は、防衛予算の増額や軍備の増強で解決できるものではない。しかも財政は綱渡り状態(円安―インフレ―債権安の負のスパイラル)。25年国勢調査の速報値によれば人口は5年前より309万人減と、過去最大の減少幅だ。 「近々の状況で考えなきゃいけないと思うのは、日本の置かれている環境と持てるリソースですね。リソースの方からいうと、やはり財源です。軍拡競争になればなるほど日本にとっては不利です、割けるお金が全然違うので。さらに人口減ということもあるし、置かれた環境という意味では、有事というのは軍事的なものだけではないわけです。~中略~外交についてはよくリアリズムと言われますが、リアリズムというのは別に軍事とイコールではない。持てるリソースで日本に好ましい環境をどうやったら作れるか、というのがリアリズムなわけです」(宮城大蔵・中央大学教授 564号)。 (以下「日本再生」565号一面へ続く) ================================== STOP GENOCIDE in GAZA! Do not stop talking about GAZA! ================================== ●6月2日(火)『国際報道2026』(NHK)にて、Education 4 Gaza支援によって運営されているワタン学校に通う12歳の女の子を中心としたガザの取材が放送されます。 任意団体 Education 4 Gaza Japan 『国際報道2026』 放送予定 BS : 6月2日(火) 午後10:00~ 地上波: 6月3日(水) 午前4:15~ NHK ONE (オンライン視聴) : 地上波放送後1週間 https://www.nhk.jp/g/ts/8M689W8RVX/ ※放送日は緊急報道などにより変更になる場合があります ================================== 東京 囲む会【会員限定】のご案内 ================================== 東京・戸田代表を囲む会 【会員限定】 「がんばろう、日本!」国民協議会 市ヶ谷事務所 会員:2000円 同人:1000円 ******************************************** □第234回 「「サナ活」にみる推し活化する社会の実像―希望格差社会、それから―」 6月19日(金) 18時30分より21時 ゲストスピーカー 山田昌弘・中央大学教授 ・オンライン視聴の案内は後日 ********************************************** □特別講演会 「激動の世界を読む」(仮) 6月7日(日) 13時より16時 ゲストスピーカー 中西寛・京都大学教授 《趣旨》戦争の時代、世界的な危機の時代に「真っ当さ」と「したたかさ」を保つための歴史的な視点とは。 ●オンライン視聴 申し込み 6/7講演会 - Google フォーム ・締め切り 6月6日 18時 ・6月6日18時以降、申し込みのあったアドレスにZOOMのURLを送信します。 ・申し込みアドレスに誤記があると、送信エラーとなってしまいます。 誤記のないよう注意してください。 ================================== 関西政経セミナーのご案内 ================================== □第41回 関西政経セミナー テーマ(案)『帝国大学の戦争と平和』~戦争の準備は学問・表現・言論の自由を奪うことから始まった~ 《趣旨》 戦後秩序が終わりを告げた今、改めて二度の世界大戦と戦間期そして戦後の「戦争と平和」についての教訓を紐解く 講師・岡田知弘 京都橘大学教授(学長)・京都大学名誉教授(地域経済学・地域産業論) 6月10日(水) 18:30〜 キャンパスプラザ京都2階第三会議室 会費:2,000円(学生無料) **************** 石津美知子 「がんばろう、日本!」国民協議会 http://www.ganbarou-nippon.ne.jp |