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メルマガ♯がんばろう、日本!         №327(25.11.2)
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「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
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Index 
□ 政治の地殻変動 民主主義の歴史的分岐点
~高市政権とどう対峙するか
 ●連合政治の時代 政治の漂流か、責任の回復か
(以下略)
 ●少数与党政権時代に問われる熟議と説明責任の作法
 ●次の政権選択につながる政党間協議ができるか
□ STOP GENOCIDE in GAZA!
Do not stop talking about GAZA!
□東京・囲む会(11/13 1/15) 関西政経セミナー(11/6)
□望年会(東京12/14 京都12/21)
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 政治の地殻変動 民主主義の歴史的分岐点
~高市政権とどう対峙するか
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【連合政治の時代 政治の漂流か、責任の回復か】
高市政権が発足した。憲政史上初の女性首相となる。自民党の新総裁に就いて以降、多数派形成を巡って政党間で異例の駆け引きが展開された末の船出である。公明党が四半世紀にわたる自民との連立から離脱、立憲民主党、国民民主党、維新が協力すれば自民の議席数を上回ることから、立憲が多数派形成を試みたものの維新が閣外協力に舵を切った。
維新の協力によって衆議院の首班指名では過半数を得たとはいえ、参議院では野田・立憲代表との決選投票となったように、政権運営は石破政権以上に難しいものとなる。閣外協力にとどまった維新は、自民との政策合意が守られないと判断すれば内閣不信任案に賛成する選択肢を残しているとも言え、その場合は不信任案が成立することになるだろう。
政党間の複雑な協議や合意形成には、よりいっそう時間も手間もかかる。交渉と熟議の作法がなければ政策の停滞につながりかねず、「決められない政治」「分かりにくい政治」だと、既成政党批判をするポピュリスト政党を勢いづかせることにもなりかねない。政治の不安定化→漂流に向かうのか、責任の回復に向かうのか。歴史的な分岐点に立っている。
自民党超少数与党内閣の誕生は、政権をめぐるゲームを大きく変えることになる。
「野党は政権奪取のために精一杯努力すべきだが、今のためではなく、自民党がさらに失速したときの下準備を真剣に考える為に必要だとみるべきだろう。今野党には、ようやく政権を担う可能性が大きく開けたことが全議員・支持者に実感されたのであり、そのことは確かに十年に一度のチャンスではあろう。だが今だけが連立政権を組織するチャンスではない。超少数与党内閣の出現は、そうしたチャンスがいつでも続いていることを意味しているのである」
「自民党超少数内閣にとっては、案件に応じて2党以上の野党と協議をしないと予算も法律も通らない国会運営となる。石破政権では、まずは自公で合意した上で、野党1党と協議すればよかったが、今後ははるかに複雑な協議をしなければならない。今の執行部がそれをこなせるようには到底見えない。だとすれば早晩内閣は国会対策で行き詰まり、野党が協力して自民党に法案を飲ませるような仕組みが出来上がるだろう。それは野党間の政策協議を進めることにもなる。自民党は与党であり続けることで、野党の政権組織化を結果的に助けるような国会運営に乗り出さざるを得ない」(牧原出・東京大学教授 10/14朝日デジタル コメント)。
政権交代可能な二大政党ないしは二大政治ブロックを目指した平成デモクラシーは幕を閉じ、新たな連合政治の時代が幕を開けることになる。
「日本の政治は・・・この70年、ごく一時期を除いて自民党が優越的な地位にあるシステムが続いていました。しかし、それもついに崩壊しつつあります」
「だれが首相か、どの政党の政権かということ以上に重要な構造的変化です。今後は多党化が進み、これまでの自民のような優越的な地位を持つ政党は存在せず、政治が根本から変わるのではないでしょうか」
「これまで当たり前だった、選挙の結果ですぐに政党の大きなかたまりができて政治を担う、という発想が立ちゆかなくなるでしょう。選挙のたびに政権のあり方をめぐる協議が必要になります。連合政治の時代に突入したといえるでしょう」
「1970年代、リベラル派の知識人が、当時の自民党による一党支配を打破しようと、野党勢力の大同団結を訴えたのが日本型の連合政治という構想でした。半世紀がたち、石破政権よりも保守的な政権の誕生によってほかの野党の立ち位置が明確となり、連合政治が実現に近づきつつあるのではないでしょうか」(河野有理・法政大学教授 朝日10/22)。
各種世論調査で高市政権は高い支持を得ているが、裏金議員の要職への起用には依然として圧倒的多数が反対している。裏金議員の一人、佐藤官房副長官(参院議員)による政府提出法案の説明を野党が拒否したことに関して、自民党の石井準一参院幹事長が「われわれも(高市首相の)任命を多少疑問視し、こうしたことが起きないよう強く申し出ていた」と言うように、裏金問題は自民党のアキレス腱である。
「裏金問題は自民党のガバナンスを解体させるトピックであり、いくら右派の党員・議員がこれを問題ではないと言い張ったとしても、野党としては国民の怒りを背景にして、徹底した政治資金規制に進ませるだろう。その先に、視野の狭いポピュリズムではなく、合理的な国策を競い合う政党間の討議が行われるような国会・選挙を主要政党は作らなければならない。自民党に矜持が残っているとすれば、そうした討議の場を自ら作ろうとすることだろう。
ただし、自民党超少数内閣が、保守系メディアの扇動と右派の支持者のカタルシスのために、解散によって過半数奪還というほぼ実現不可能なゴールを夢見て突き進むこともありうるが、それはもはや長期政権を担ってきた自民党の矜持をかなぐり捨てることである」(牧原出・東京大学教授 10/14朝日デジタル コメント)。
こうした不安定な政治状況から民主主義の機能不全・政治の漂流に向かうのか、それとも熟議の作法、責任の回復への糸口をつかむのか。民主主義の歴史的な分岐点にあると言えるだろう。ナチス政権前夜のドイツ、翼賛体制へ向かう戦前日本は、短命政権の連続、決められない政治など、政治の不安定化から全体主義に向かっていった。その歴史から何を学ぶことができるか。
(以下「日本再生」558号一面へ続く)
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STOP GENOCIDE in GAZA!  Do not stop talking about GAZA!
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ガザでは10月12日の停戦合意から、すでに少なくとも211人が死亡し、597人が負傷しました。依然として50パーセント以上の地域がイスラエル軍によって占領されたままで、支援物資の搬入も制限されています。「停戦違反」を口実にイスラエルがいつでも攻撃を再開する可能性があります。
客観的に見れば、ハマスもガザ住民も生きた人質を引き渡した後は、停戦合意を実施して、食料や人道物資の搬入や復興を開始することを求めており、一方で、ネタニヤフ首相は停戦合意に実施や完全撤退から戦争終結については連立政権内の極右政党が反対しており、”戦争状態”の継続は連立の継続につながる。(川上泰徳・中東ジャーナリスト)
●ガザの子供たちを守るために!教育と心理ケアを行う現地プロジェクトを支援|For Good|手数料0%のクラウドファンディング
【UNRWAへの寄付】
●国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA) | UNRWA
ページ右上の「寄付」をクリック。
「ワンタイム寄付」のところで「その他の金額」の欄に金額を記入することができます。
クレジットカーまたはPAYPAL
●Help the Palestinian People with a Click | arab.org
"CLICK TO HELP" をタップすると、1日1クリックでスポンサーがUNRWAに寄付。
毎日クリックできます!
●パレスチナのために日本からできること
Olive Journal | 市民がつくるパレスチナ情報サイト (studio.site)
●【植民地主義に抗い民衆と連帯するアクションリスト】
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映画のご案内
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◆ネタニヤフ調書 汚職と戦争
 ネタニヤフはなぜ権力に固執し、戦争さえいとわないのか。本国では上映禁止、親イスラエルの米国でも劇場公開されていないにも関わらず、国際的に注目を集め、昨年度のアカデミー賞ショートリストに選出されるなど大きな話題を呼んだ。ドキュメンタリー。
公式サイト https://transformer.co.jp/m/thebibifiles/
◆手に力を込め、歩いてみれば
廃墟のガザで撮影を続けるフォトジャーナリストと彼女を見守るイラン人監督
1年にわたるビデオ通話で紡がれた 比類なきドキュメンタリー
公式サイト https://unitedpeople.jp/put/
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□東京・囲む会(10/10 11/13) 関西政経セミナー(11/6)
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◆第229回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】
「がんばろう、日本!」国民協議会 市ヶ谷事務所
趣旨:差別と歴史修正主義はなぜ親和性があるのか(仮)
ゲストスピーカー 倉橋耕平・創価大学准教授
会員:2000円 同人:1000円
●オンライン参加は下記より申し込み
第229回囲む会 - Google フォーム
締め切り 11月12日 18時
11月12日18時以降に、申し込みのあったアドレスへZOOMのURLを送ります。
申し込みアドレスに誤記があると送信できません。ご注意ください。
◆第230回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】
2026年1月15日(木) 18時30分から21時(予定)
「がんばろう、日本!」国民協議会 市ヶ谷事務所
趣旨:高市政権とどう対峙するか 通常国会に臨むにあたって(仮)
ゲストスピーカー 馬淵澄夫・衆議院議員 立憲民主党代表代行
会員:2000円 同人:1000円
●オンライン参加申し込みは後日
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◆第38回 関西政経セミナー
「不安定化する政治と減税競争?~政策を語るための財政という〝物差し〟」(仮)
メインスピーカー 吉弘憲介 桃山学院大学教授
11月6日(木)
会場:キャンパスプラザ京都・2階「第三会議室」 
開場 18:00 18:30開始
会費:2,000円
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望年会(東京12/14 京都12/21)
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◆東京 
12月14日(日)16時から19時
「がんばろう、日本!」国民協議会 市ヶ谷事務所
会費:1500円 (例年どおり、実費をのぞいた分はミャンマー支援に寄付します)
◆京都
12月21日(日)18:00 開宴(着席式)
東華菜館・本店(四条大橋南西詰)
会 費9,000円(飲食費込み)
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石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp