電子瓦版(転送はご自由にどうぞ)
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メルマガ♯がんばろう、日本!         №320(25.3.31)
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「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
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Index 
□ 民主主義のイノベーション
軌道の変更と担い手の変更
 ●少数与党下の予算案審議 民主主義は機能したか
《字数の関係で、以下は略》
●高額療養費をめぐる「言論のスタジアム」
●めざすべき社会像につながる政策議論を
□ STOP GENOCIDE in GAZA!
Do not stop talking about GAZA!
□映画「太陽(ティダ)の運命」
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民主主義のイノベーション
軌道の変更と担い手の変更
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【少数与党下の予算案審議 民主主義は機能したか】
 2025年度予算案は衆議院での修正(高校授業料無償化)、さらに参議院での再修正(高額療養費負担上限額引き上げの凍結)を経て、年度内に成立する見通しとなった。当初予算案の衆議院での修正は29年ぶり、参議院での再修正が衆議院の同意を得て成立するのは現憲法下で初めてとなる。
「真摯な政策協議によって、より良い成案を得るという民主主義の本来の姿に立って、政権運営に当たる」(石破総理 施政方針演説)、「熟議の真価が問われる」(立憲民主党・野田代表)という今国会。世界的に政治の分極化がすすむなか、与野党の熟議によって幅広い民意をくんだ政策立案につながる可能性への糸口をつかめるか、問われている。
予算審議の主導権を握る立憲民主党は、省庁別審査という形で実質的な予算審議を行い、それを踏まえて3.8兆円の修正案を提出。与党は国民民主党との基礎控除引き上げをめぐる交渉が行き詰まると、高校授業料無償化という維新の要求を飲んで予算案を修正、維新の賛成を得て衆議院で可決。しかし参議院では、衆議院の審議で問題となったものの与党が押し切った高額療養費負担上限額引き上げについて、当事者の声を聞く形で凍結とし、予算案は再修正された。
こうしたプロセスは従来の永田町政治的な見方からは、公約を実現させた維新や実現させるべく交渉した国民民主は存在感を発揮、立憲は埋没ということになるだろう。しかしそれでは「熟議の可能性」への主体的糸口は見えてこない。
泉健太・衆院議員(立憲前代表)はこう述べている。
「昨年の総選挙を経て大きく変わったことを実感するのは、動かなかった政治が動くようになったということです。やはり与野党伯仲状態というのは、世論的にはバランスの取れた国会対応が見られるのだろうな、と思っています。
(中略)多数派による政治が民主主義ではないと思うわけですが、そういう意味で民主主義が機能している予算案審議ということで、注目すべきケースを今われわれは目の当たりにしているのではないかなと思います。
そういう中で立憲民主党自身は、先ほど言ったように「渡りに船」の船頭になるのか、門番、関所役になるのかというなかで、ただ与党に加担するということではなく、しかし修正を勝ち取り続けていく姿勢を取っている。立憲民主党は政権交代できる政治をめざしておりますので、安易に自民党に妥協しないという考え方を貫いている政党として、非常に大事なスタンスを保ち続けているのではないかと考えているところです」(12面 関西政経セミナー)。
(以下「日本再生」551号1面へ続く)
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STOP GENOCIDE in GAZA! Do not stop talking about GAZA!
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イスラエルはガザへの攻撃を再開、人道物資の搬入も阻止し続けているため食料も水も医薬品も底をつきつつあるなか、イスラエルによる「領有」やパレスチナ住民の「移住」さえ検討されていると言われます。こんなことを許すわけにはいきません。引き続き、国際社会が関心を寄せていることを示してください。
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●パレスチナのために日本からできること
Olive Journal | 市民がつくるパレスチナ情報サイト (studio.site)
●【植民地主義に抗い民衆と連帯するアクションリスト】
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ミャンマー大地震への支援を検討されている方へ
被災者への支援が軍事政権に流れるかもしれないと懸念されている方は、下記をご参考に。
ミャンマー研究者によるリストです。
ミャンマー大地震支援 3/31更新|Ayako Kohno
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映画「太陽(ティダ)の運命」
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大田昌秀、翁長雄志。政治的立場は正反対であり、互いに反目しながらも国と激しく対峙した二人の沖縄県知事がいた。1972年の本土復帰後、第4代知事の大田昌秀(任期1990~98年)と第7代知事の翁長雄志(任期2014~18年)である。ともに県民から幅広い支持を得、保革にとらわれず県政を運営した。大田は、軍用地強制使用の代理署名拒否(1995)、一方の翁長は、辺野古埋め立て承認の取り消し(2015)によって国と法廷で争い、民主主義や地方自治のあり方、この国の矛盾を浮き彫りにした。大田と翁長、二人の「ティダ」(太陽の意。遥か昔の沖縄で首長=リーダーを表した言葉)は、知事として何を目指し、何と闘い、何に挫折し、そして何を成したのか。そこから見えるこの国の現在地とは―
4月19日から 東京・ユーロスペース ほか順次公開
映画『太陽(ティダ)の運命』公式サイト
参考:「沖縄県知事 その人生と思想」野添文彬 新潮選書
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石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会
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