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メルマガ♯がんばろう、日本!         №317(24.12.28)
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「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
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Index 
□ 歴史的な転換期に民主主義をいかに鍛えるか
 ●歴史的転換期と歴史の教訓
《字数の関係で、以下は略》
●民主主義を鍛えるために
●普遍的価値でつながる
□ STOP GENOCIDE in GAZA! Do not stop talking about GAZA!
□ 囲む会/関西政経セミナーのご案内 1月
□ 参考情報
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歴史的な転換期に民主主義をいかに鍛えるか
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【歴史的転換期と歴史の教訓】
2025年は昭和100年でもある。そして100年前のような国際秩序の歴史的な転換期に直面している。
「歴史のアナロジーには注意しないとならないので、(第二次大戦前と/引用者)全く同じ状況にあるとは申し上げませんが、構造だけ見ると類似しています。
現在の状況は、冷戦が終わって冷戦後の秩序を作った西側先進諸国が存在する一方、それに不満を持っているロシアや中国、あるいは新興国がいます。さらに2008年のリーマンショックもありました。人類が経験した世界恐慌は三つないし四つありますが、そのひとつがリーマンショックでした。リーマンショックがトランプを生み、そしてユーロ危機を経験したヨーロッパでは各国で右派ポピュリスト政党の台頭がありました。2000年代の資本主義はそういった状況にある。
アメリカの自国ファーストの話をしましたが、持てる国はともかく、そうではない国はそうした状況に不満を持っています。これが既存の国際秩序にチャレンジする誘因になります。
日本は何の資源もありません。国際貿易体制、さらに国際的な法の支配以外に依存できるものがない。その意味でグローバル化が持続しなければ豊かさも維持できない国です。EUはEUファースト、アメリカはアメリカ・ファーストになっている時に、日本に残された選択肢とは何なのだろうか」(吉田徹・同志社大学教授 547号)。
100年前の日本は、後発帝国主義国として当時の国際秩序に挑戦するという選択をし、敗戦で焼け野原となった。その日本の今日までの発展を可能にしたのは、アメリカが主導する戦後秩序(国際貿易体制や国際的な法の支配など)にほかならない。トランプ第2期政権の登場は、その戦後秩序がいよいよ「終わりの終わり」を迎えたことを示している。トランプ政権が国際秩序の本格的な解体を志向することになれば、この度の歴史的な転換期には、深刻な混乱と困難が伴うことになるだろう。
カオスのなかで決定的な誤りや破局的な選択をすることのない胆力が問われることになる。そのためにも「国策の誤り」に至った歴史の教訓に学び、新たな知恵を絞っていかなければならない。
1925年には男子普通選挙法が成立した(同時に治安維持法も)。昭和は、選挙による国民の信任を受けた政党政治のもとで始まった。しかし政党政治は短期間で崩壊、軍部主導にとってかわり戦時体制へと移行する。
「経済不況と格差の拡大、対外紛争とメディアの転回、そして既存の政治に対する人々の不信感は、頻発した政治家へのテロリズムと、軍部によるクーデター未遂などにともなって政治変動へとつながった。国家改造と政党排撃をめざす軍部の挑戦があったことは確かである。だがたとえテロリズムが横行し、クーデターが発覚しても、政党による政治を支える人々の意思が明確であれば、結果は異なっていただろう」(小山俊樹「議会への深い失望で『憲政の常道』は終わった」中央公論1月号)。
「こうした昭和戦前の政党政治は、多年積み重ねられた議会への期待とともに失われた。これらの歴史は、私たちに何を伝えるか。憲法によって議院内閣制が確立している現在、同じ政治変動は起こり得ない。ただし、たとえ制度は維持されても、政党政治の根幹が揺らぐことの危険性は座視できない。すなわち選挙の正当性が疑われ、官僚に対する政治主導が的を射ず、経済的・外交的な課題への対処を大きく誤ればどうなるか。政治への度重なる失望が、世論を刺激し、社会の安定を損なう可能性をもたらすことを歴史は教える。昭和の失敗は私たちにとって、何度でも振り返る意義を持つだろう」(同前)。
(以下「日本再生」548号一面へ続く)
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囲む会/関西政経セミナーのご案内
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●第226回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】
 ゲストスピーカー 倉橋耕平・創価大学准教授
 テーマ 日本型歴史修正主義と人権(仮)
    *534号インタビューを参照
1月16日(木) 18時30分から21時
 「がんばろう、日本!」国民協議会 市ヶ谷事務所
 同人 1000円  購読会員 2000円
オンライン参加の案内は後日
●第35回 関西政経セミナー
1月15日(水)1830~2100 キャンパスプラザ京都/2階 第一会議室
テーマ:税と社会保障~少子化対策の財源はどうあるべきか(仮題)
 講師・諸富 徹 京都大学教授
 会費:2,000円(学生無料)
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参考情報
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●ハン・ガン氏 ノーベル賞受賞スピーチ
ハン・ガン ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」 | web ふらんす
●韓国文学が描く民主化
韓国文学が描く民主化―戒厳令と犠牲の忘却(真鍋祐子さんインタビュー) - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)
動画はこちら  真鍋祐子さん「韓国文学と民主化」Radio Dialogue 190(2024/12/11)
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石津美知子
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