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メルマガ♯がんばろう、日本!         №315(24.11.1)
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「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
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Index 
□ 自公過半数割れに追い込んだ民意
ここから有権者としての責任をどう引き受けていくか
 ●自公過半数割れに見る民意の静かなる胎動
《字数の関係で、以下は略》
●「総すくみ」の政治状況を政治のレベルアップのチャンスに
● 政治の分極化、社会の分断を未然に防ぐために
□ STOP GENOCIDE in GAZA! Do not stop talking about GAZA!
□ 囲む会/総会/関西政経セミナーのご案内(11、12、1月)
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自公過半数割れに追い込んだ民意
ここから有権者としての責任をどう引き受けていくか
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【自公過半数割れに見る民意の静かなる胎動】
 10月27日投開票の総選挙で、政権与党が過半数割れに追い込まれた。
自民は公示前の247議席から191議席と56議席の大幅減、公明も同32議席から24議席と8議席減。裏金問題で非公認になるなどした与党系無所属の当選は6人で、全員を追加公認しても過半数には12議席届かない。
野党側は、立憲民主党が公示前から50議席増の148議席を獲得。国民民主党は4倍増の28議席、れいわ新選組も3倍増の9議席とそれぞれ大躍進した一方、日本維新の会は6議席減の38議席、共産党も2議席減の8議席と不振が目立った。
 投票率は53.85%と前回(2021)を2.08ポイント下回り、戦後3番目に低くなった。これまで低投票率は自公に有利に働いてきた。低投票率にもかかわらずの自公過半数割れは、民意の静かなる胎動を伺わせる。
 現象的には「裏金」問題が大きな要因であることは確かだ。ただし、そこにある民意は「お灸をすえる」という範疇のものではない。例えば達増・岩手県知事はSNS(X)に次のように投稿している。
「衆議院の解散総選挙で、自公過半数割れの可能性が増大中。「統一協会問題や裏金問題による政治不信に、けじめをつける第一歩」と述べ、総理・総裁から身を引いた岸田首相。新総裁を選んで、直ちに解散総選挙を行い、有権者の目をくらませて、勝利してみそぎが済んだ、としたかったのかもしれませんが、有権者の目は、くらまなかったということです。 むしろ、有権者が、本気で、「けじめをつける」総選挙になってきました。有権者の主体性が、国政を動かす、あるべき選挙の形」(10/22)。
「(政治は)誰がやっても変わらない」「与党はダメだけど野党もだらしない」という政治不信・政党不信の構造のなかから、永田町がどうであれ有権者、主権者としての意思を示す、といううねりが一部に始まったのではないか。ここから来年の参院選にむけて、一票を投じた有権者としての責任をどのように引き受けていくか。
「今回の選挙の一番の勝者は誰か? 強いて言うならば、有権者たる国民です。与党も野党もそれぞれが総すくみの状態で、緊張感のある微妙なバランス。これは裏を返せば、どこも頑張り次第で政権を目指せる、非常に健全な状態と言えます。次の中間試験となる参議院選挙が来年7月に控えていることも重要。・・・日本の政治全体のレベルがあがるチャンスになります」(角谷浩一 ヤフーニュース10/29)。
自公過半数割れの政治状況では強行採決はできない。安倍政権・菅政権・岸田政権での強引な議事進行を変えられる可能性がある。多数決民主主義に替わって、各政党が代表する利害や立場の違いを議論と説得を通じて合意形成していく地道な民主主義が求められる。またそれに対する忍耐力が、政党にも主権者にも問われる。あるいは、その「面倒くささ」にしびれを切らしてしまうのか。
11月の首班指名から通常国会(予算案)、25年夏の参院選・都議選というステージでは、「日本の政治全体のレベルが上がる」可能性への糸口をつかめるか、が試される
また今回は敵失=裏金問題による野党の勝利といわれるが、「静かなる胎動」という意味では、変化の兆しは裏金問題が浮上する(23年末)以前から生じていたことも忘れてはならない。
2022年の杉並区長選では、前年の総選挙の流れを引き継ぐ形の市民選挙で女性区長が誕生し、23年の統一地方選では区議会の半数が女性議員となった。全国でも女性議員、首長の誕生が相次いだ。そして2023年9月の立川市長選挙、10月の同都議補選で立憲が連続して自民党を破ってきた。今年4月の衆院補欠選挙、夏の都議補選(足立区)でも立憲が自民党を破っている。メディアでは維新の〝勢い〟が取りざたされてきたが、地方議会では立憲が議席数を伸ばしてきた。
今回の総選挙での立憲の「勝因」は、野党系が乱立するなかでも小選挙区で自民党に競り勝っていることだが、それは候補者自身と地方議員の日常活動の蓄積があればこそだ。またそこでは自民党的な国会議員―地方議員の系列関係とは異なる、地方政治の多様性や複雑性を踏まえたマネジメントの集積が問われてくる。
「棚ぼた」や「風頼み」では、民意の静かなる胎動に近づくことも、とらえることもできない。今回、有権者としてけじめをつけるべく一票を投じた人々と、どのようにコミュニケーションを続けていくことができるか。
最終日、立憲・小川幹事長は新橋駅前の青空トーク(星空トーク)で、一人ひとりからの質問に答えていった。マイクが使える午後8時を過ぎても人々は立ち去らず、小川氏を囲んで地声でのやりとりが続いた。各党党首の支持者を集めた大規模な演説会とは対照的な光景だった。
「令和の政治権力は、平成以上に政策の選択肢が限られている。その現実を国民と共有できれば権力が透明化し、できずに惰性で進めば権力が崩壊するかもしれない」(五百旗頭薫 朝日8/17)。
政局目当てのパフォーマンスや選挙対策の刷新感を競うのではなく、日本の政治全体のレベルを上げるためにどう行動する/しているのか。ここから政党や政治家を検証していくことを通じて、一票を投じた有権者としての責任を引き受けていこう。
(以下「日本再生」546号一面へ続く)
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【東京】総会 囲む会 望年会のご案内
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●第19回総会【会員限定】
11月10日(日) 13時から17時
「がんばろう、日本!」国民協議会 市ヶ谷事務所+オンライン
《オンライン参加について》
締め切り 11月9日(土)18時までに下記へ申し込み
9日18時以降、申し込みのあったアドレスへZOOMのURを送ります。
第19回総会 - Google フォーム
アドレスの記入に誤記があると、こちらからは送信エラーになってしまいます。
ご注意ください。
●第224回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】
 ゲストスピーカー 田中甲・市川市長
 テーマ 市長就任2年半を振り返って
11月18日(月) 18時30分から21時
 「がんばろう、日本!」国民協議会 市ヶ谷事務所
 同人 1000円  購読会員 2000円
*田中市長には、1993年の細川政権(田中氏はさきがけに所属)の経験からみた現在の政治状況についても、お話しいただけると思います。
《オンライン参加について》
締め切り 11月17日(日)18時までに下記へ申し込み
17日18時以降、申し込みのあったアドレスへZOOMのURを送ります。
第224回囲む会 - Google フォーム
アドレスの記入に誤記があると、こちらからは送信エラーになってしまいます。
ご注意ください。
●第225回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】
 ゲストスピーカー 山田昌弘・中央大学教授
 テーマ 下り坂の時代の少子化対策
12月3日(火) 18時30分から21時
 「がんばろう、日本!」国民協議会 市ヶ谷事務所
 同人 1000円  購読会員 2000円
オンライン参加の案内は後日
●望年会
 12月15日(日) 16時から19時
「がんばろう、日本!」国民協議会 市ヶ谷事務所
 会費 1500円(実費を差し引いた分は、チョウチョウソーさんを通じてミャンマーの支援に寄付します。)
●第226回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】
 ゲストスピーカー 倉橋耕平・創価大学准教授
 テーマ 日本型歴史修正主義と人権(仮)
    *534号インタビューを参照
1月16日(木) 18時30分から21時
 「がんばろう、日本!」国民協議会 市ヶ谷事務所
 同人 1000円  購読会員 2000円
オンライン参加の案内は後日
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【京都】政経セミナー  望年会のご案内
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●第34回 関西政経セミナー
11月7日(木)1830~2100 キャンパスプラザ京都/2階 第一会議室
テーマ:覇権の終わりと新たな戦後(仮題)
 講師・吉田 徹 同志社大学教授
 会費:2,000円(学生無料)
●望年会in京都』
12月22日(日)1600~1900 キャンパスプラザ京都/2階 ホール
~2024年を振り返り、2025年を望む~
参加費4,500円 ペアチケット8000円 学生1500円
●第35回 関西政経セミナー
1月15日(水)1830~2100 キャンパスプラザ京都/2階 第一会議室
テーマ:税と社会保障~少子化対策の財源はどうあるべきか(仮題)
 講師・諸富 徹 京都大学教授
 会費:2,000円(学生無料)
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石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会
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