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メルマガ♯がんばろう、日本!         №308(24.4.1)
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「がんばろう、日本!」国民協議会
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Index 
□ 民主主義の当事者であることをあきらめない
フォロワーシップの小さな一歩を

●政治不信? 
民主主義の当事者であることをあきらめない、という私たちの意思が問われている

《字数の関係で、以下は略》
●私たちの政治責任、私たちの政治活動の自由 フォロワーシップの小さな一歩を
●ガザでの即時停戦を 私たちにもできることはある

□ STOP GENOCIDE in GAZA!
 □ どさくさ紛れに人権蹂躙の悪法を通すな!
□ おすすめ 映画「夜明けへの道」
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民主主義の当事者であることをあきらめない
フォロワーシップの小さな一歩を
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【政治不信? 
民主主義の当事者であることをあきらめない、という私たちの意思が問われている】

 自民党の裏金問題で岸田首相は自ら政倫審に出席したものの、政権の支持率は「危険水域」といわれる2割台にとどまったまま。世論調査でも、政倫審での安倍派議員の説明について「納得できない」が全体で8割、自民党支持層でも無党派層でも8割を占めている。一方でこうした自民党への批判は野党への支持にはつながらず、無党派層が5割を超えている。民主党政権が誕生した09年総選挙の直前には民主党36%、自民党23%、無党派28%だった。大きく異なるのは、国民の政治不信の高まりだ。
 裏金議員は口をそろえて「国民の政治不信を招いた責任」と言う。しかしその政治不信のおかげで投票率が50%なら(有権者の2人に1人しか投票しなければ)、『いくら何でもそれ通らないでしょ』という彼らの「政治」(裏金政治とでもいうべきか)が「信を得た」ことになる。そこからはさらに、「どうせ変わらない」というあきらめが蔓延していく。
いまや政治不信という怪物が、私たちの民主主義を食い荒らしているかのようだ。言い換えれば、裏金問題は私たちの民主主義の現在地を端的に表しているといえるだろう。
 
 カネにまつわる政治スキャンダルは、どの国にもある。しかし今回の裏金問題は特定の贈収賄事件というよりも、誰が何のためにやったのかよくわからないまま、300名を超える自民党議員のうち100名近くが、いわばシステムとして裏金を受け取っていたことだ。
 野口雅弘・成蹊大学教授は、こうした状態をカネ持ち支配、プルートクラシーと称して、こう指摘している。
 「プルートクラシーのもとでは、支持してくれる少数の人を相手に政治をすることになる。多くの人が政治に関われなくなる。一部の人たちが自分たちだけでゲームをやっているとしか見えなくなったら、国民は「なんのために投票するのか」と感じるようになる。閉塞したカーストのなかでカネがまわり、その中の人はまったくおかしいと思っていない。外からみると違和感が強くなっているが、それを届けるルートがない。だからよけいにカースト化、特権化、カネ持ち支配が進む」(毎日3/22)。
 これは「政治とカネ」だけの問題ではない。内閣府の社会意識調査で、「国の政策に国民の考えや意識が反映されているか」との質問に対して、「あまり反映されていない」「ほとんど反映されていない」を合わせた割合は、リクルート事件が発覚した1988年に63.8%に増え、90年代後半以降は7~8割で推移しているという。

プルートクラシーのもとでのこうした政治不信が積もり積もった結果、政治はどうなっているか。
自分たちが作ったルール(政治資金規正法や納税など)を守ろうともしない人たちが、私たちの暮らしを左右する110兆円を超える予算を決定し、世論の多数が賛成している選択的夫婦別姓や同性婚は棚ざらしのままなのに、当事者や実務家から強い懸念の声があがっている離婚後共同親権は、世論が盛り上がる前に速攻で通そうとし、武器輸出など安保政策の重要な変更は国会の議論を回避して閣議決定することが「当たり前」になっている。
これが健全な民主主義といえるだろうか。民主主義の当事者として、「自分の裏金とか党の金の事をきちんと説明できない人がなんで国の予算を扱おうとしてるんだろう? そんな資格あるんですか?」(プチ鹿島さん news23 3/4)というのは当たり前だろう。
「政治家は今のままが楽だ。この構造を変える改革をしないというのなら「どういうつもりなんだ」と言っていかなければならない。・・・私たちが民主主義の当事者であるためには、カースト化の傾向には真剣にあらがうべきだ」(野口教授 前出)。

 野中尚人・学習院大学教授は、自民党の「裏政治」の裏返しが国会形骸化だと指摘する。
 「(自民党は)党内で文書記録も録音も残さずに、法的責任を問われない形で意思決定をし、各政治家の利益を追求してきた。この裏返しが国会の形骸化だ」「この仕組みを変えるためには、やはり政権交代が必要だ。政権を取られたら、うやむやにしていた悪事も表沙汰になる。下野の可能性があれば、与党ももう少し真面目にものを考える」(毎日3/22)。
 そしてこう続ける。「(政権交代可能な2大政党制など)「日本の政治文化では無理」と失望する人もいるが、待ってほしい。選挙制度以外にも考慮すべき点は多い。時間が必要だし、やるべきことはいまだに山積している」「「国民のレベルに見合った政治だ」と開き直っても仕方ない。国民の意見が政治に反映しやすいメカニズムを長期的にどう作るか。難しい道だが、政治家もメディアも国民も、決して諦めてはいけない」(同前)。
 問われているのは、民主主義の当事者であることをあきらめない、という私たちの意思だ。

(「日本再生」539号 一面より)
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STOP GENOCIDE in GAZA!
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どさくさ紛れに人権蹂躙の悪法を通すな!
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●共同親権
離婚後も父母双方に親権を認める「共同親権」が導入されようとしています。そもそもこれまでも、離婚後も双方が合意できる関係性なら共同親権は可能です。逆に親権を争うような場合は、良好な関係が破綻している(虐待や暴力など)からです。今回は、その場合にも共同親権を「原則」とするように変えようとしており、DV 加害者や養育費をまともに払わないような「親権者」からの干渉(いやがらせ)が懸念されます。また子どもの権利という視点は、ほとんど欠落しています。
(くわしくは #ちょっと待って共同親権 (chottomatte.jp)参照)

推進する自民党の柴山昌彦議員は、検察庁法改正の轍を踏まぬよう、世論が盛り上がる前に成立させようと公言しています。

●入管法改悪
 再び入管法が改悪されようとしています。
とくに大きな問題は、奴隷労働と言われる技能実習生制度を改めることなく新たな制度(育成就労制度)を導入しようとしていること、永住権の取り消し要件を新たに設けようとしていること、です。「共生社会」に逆行して、私たちの社会の持続可能性はありえません。

公正な移民社会にふさわしい法制度を ~2024年入管法改悪にNO! (migrants.jp)

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おすすめの映画 「夜明けへの道」
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ミャンマーの軍事クーデターで指名手配となった映画監督が、自身の逃亡生活と決意を記録したセルフドキュメンタリー。
映画『夜明けへの道』公式サイト (yoake-myanmar.com)

4月27日より新宿K’s cinemaほか全国で順次公開
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石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp