電子瓦版(転送はご自由にどうぞ) ━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━ メルマガ♯がんばろう、日本! 139(10.4.5) ━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━ 「がんばろう、日本!」国民協議会 http://www.ganbarou-nippon.ne.jp ================================ ▼ Index □主権在民・市民自治のファクターから「迷走」政権を叱咤激励し、 政権交代を意味のあるものとして定着させる公論を巻き起こそう (「日本再生」371号より) ● 政権交代から半年、「一歩前進、それゆえの迷走」から 「次のステージ」への糸口は見えてきたか ● 政策観・政策思想の軸から政治過程をマネージする その“始まりの始まり” ●主権在民のファクターを集積、可視化し、 政権交代後のステージでの公論を巻き起こせ □定例講演会のお知らせ ===================================== 主権在民・市民自治のファクターから「迷走」政権を叱咤激励し、政権交代を意味のあるものとして定着させる公論を巻き起こそう ===================================== ●政権交代から半年、 「一歩前進、それゆえの迷走」から「次のステージ」への糸口は見えてきたか 政権交代から半年を迎えた。政権発足当初には70%を超えていた支持率は、この間に30%台まで剥がれ落ち、不支持が支持を上回る状況となった。鳩山政権の「迷走」の本質はどこにあるのか。 「迷走」の原因が、「政治とカネ」の問題だけであれば、事は簡単だ。一年前の「西松献金疑惑」のときと同様、小沢幹事長が辞任カードを切ることで局面を転換することができる。しかし鳩山政権に向けられている批判は、「政治とカネ」以外にも「首相のリーダーシップ」「官邸の機能不全」といった自民党政権時代と共通するものがある(脱官僚依存の意思決定システムの不在、ないしは未確立)。 また長崎県知事選に見られた利益誘導型手法に象徴されるように、政権交代を負託した有権者からすれば、「自民党政治とどこが違うのか」という思いもある。あるいは二十二年度予算は、なんとかマニフェストの工程表にしたがって策定されたが、急速な財政悪化を前に二十三年度以降、マニフェストをどう実行していくのかという問題もある。 一方で事業仕分けや大臣会見のオープン化、政府税調の審議中継、外交文書公開のルール化など、「参加する政治」のインフラである「政治過程の見える化」は着実に進みつつある。予算成立を受けて開催された総理会見は、政権発足半年にしてようやくオープン化に一歩踏み出し、官報複合体(上杉隆)たる記者クラブに所属していないフリーや外国人記者から、的を射た質問が続いた。 「迷走」の本質はどこにあるのか。「(政権交代によって)新しいゲームが始まった。しかし何の主体的準備もないまま新しいステージに突入したがゆえに、足元は混乱、迷走といわれてもしかたない状況(予算・税制、普天間など)だ。しかし、これを(政権交代さえできない)閉塞による混迷と同一視してはならない。あくまでも、『一歩前進した』がゆえの迷走であり、これを政党政治のイノベーションへと引き上げていく主権者運動こそが、試されている」(1/11 第六回大会基調)。 まさにこの半年の「迷走」は、主権在民の具体的実践的な集積の障害はどこにあるのか、その障害を「上手に」外していく民主主義の実務能力とは何か、その素養や人格形成はどういうものか、その集積の型や多様性をどのように発展させ、また加速化していくのか、といった政権交代後の、政権交代を前提とした主権在民のマネジメントへの糸口にほかならない。(その集積の一端として、本号12−16面「同人議員のトーク」ならびに前号「戸田代表と福島同人のトーク」を参照されたい。) 主権在民の原理で物事をとらえ、分析し、方針を出すということが集積していない度合いに応じて、例えば政局を論じれば、小沢さんに対する距離感でわかったつもりになる。あるいは組織問題の検討に入ると、一気に主権在民の観点が消えて目先の損得だけになる。「投票と陳情」だけの民主主義では見えなかった、こうした民主主義の実務能力、マネジメントの質の違いが見える度合いに応じて、「迷走」のなかから克服すべき課題が明らかになる。 「人間は自分で自分の歴史をつくる。しかし、自由自在に、自分で勝手に選んだ状況のもとで歴史をつくるのではなくて、直接にありあわせる、あたえられた、過去からうけついだ状況のもとでつくるのである。あらゆる死んだ世代の伝統が、生きている人間の頭のうえに夢魔のようにのしかかっている。そこで、人間は、自分自身と事物とを変革する仕事、これまでにまだなかったものをつくりだす仕事にたずさわっているように見えるちょうどそのときに、〜気づかわしげに過去の亡霊を呼び出して自分の用事をさせ、その名前や、戦いの合言葉や、衣装を借りうけて〜世界史の新しい場面を演じるのである」(マルクス「ルイボナパルトのブリュメール18日」) まさに政権交代後の新しいゲーム、「投票と陳情」だけの民主主義では見えなかった、「参加する政治」の民主主義の実務能力、マネジメントという「これまでになったものをつくりだす仕事」は、デジャヴのような場面を通じて、「脱小沢依存」を媒介に、『主権在民の具体的な集積の障害はどこにあるのか、その障害を「上手に」外していく民主主義の実務能力とは何か』として始まったのだ。 (以下、「日本再生」371号へ続く。) ================= 定例講演会のお知らせ ================= 第94回定例講演会 「東アジアのなかの中国」〜研究者によるパネルディスカッション 4月21日(水) 18時30分より アルカディア市ヶ谷 4階「鳳凰」 会員 1000円 一般 2000円 ******************************* 石津美知子 「がんばろう、日本!」国民協議会 http://www.ganbarou-nippon.ne.jp TEL 03-5215-1330 FAX 03-5215-1333 |