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メルマガ♯がんばろう、日本!         70(04.12.29)
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□ここ2、3年が、2050年の日本の姿を決める
'05年、何をなすべきか

□ お知らせ
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ここ2、3年が、2050年の日本の姿を決める
'05年、何をなすべきか
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「災」の〇四年も、いよいよ納め。外堀長屋では、熊と八が大掃除をサボってなにや
ら話し込んでおります。

熊    今年を表す字は「災」だってよ。地震、台風、熱暑と、ものすごかったか
らな。さしずめ、ご政道の誤りを天がお怒りになっているってところじゃないか。最
大の災いは小泉政権が続いているってことだがな。

八    民主主義の世の中じゃ、ご政道の誤りを正すのはお天道さまじゃなくて、
われわれ国民だ。だから主権者って言うんじゃねぇか。小泉の支持率は下がりつづけ
ているとはいえ、まだ40%近い。これは、旧来の自民党の支持基盤というよりもむし
ろ、都市部の無党派層だ。象徴的には三年前は「純ちゃーん」、今年は「ヨン様」に
熱狂したような層(ヨン様に失礼だッ)ってとこか。都議選は、その牙城で自民党を
大敗させ、小泉政権を急失速に追い込んで、政権交代への主導権を握るための「天王
山」だ。

熊    「大きな国政選挙がないから“凪”の年だ」というヤツもいるが、とんでも
ねぇってことだな。こっちから風を起こしていかなきゃならねぇ、そのためには地力
が必要だ。都議会での民主党の議席は21、自民党は51、都議会で野党第一党がとった
最大の数は、土井ブームの時の社会党の36。自民党に替わる第一党を目指すなら、現
職のいるところにも二人目、三人目を立てて、共倒れせずに当選しなけりゃなら
ねぇ。参院選で民主党が東京でとった票をとれるような候補者をそろえて、国政選挙
なみの活動をやれなけりゃならない。それだけの地力が必要だってわけだ。

八    それにしても、来年度予算案には呆れちまったよ。整備新幹線に関空二期
工事と、大型公共事業は「満額回答」だ。おかげで族議員もおとなしい。しかし、
だ。再来年をピークに人口は減っていくんだぜ。十五年後の二〇二〇年には、七十歳
以上の人口は二〇〇〇年の一・八倍になっている。この予算のどこが、こういう社会
のニーズに答えるものだと言えるんだッ!

熊    この二、三年でこういう高度成長の惰性を「選択と集中」に切り換えなけ
りゃ、後はドツボにはまっていくことになる。二〇五〇年の人口は八千五百万。終戦
時七千万だったのが、一億三千万のピークを来年あたりで打ち、そこから坂を下って
いくわけだ。坂を上っていく時代を坂を下っていく時代とじゃ、政策のパラダイムは
全く違う。それなのに相変わらず、上っていく時(高度成長期)の惰性のままだ。
二〇五〇年の日本がドツボに落ちているのか、それとも高度成長とは違う形での豊か
さを(定常型社会の豊かさ)確保できているかは、この二、三年の間に何をどう決断
するかにかかっているっていうことだ。

八     そういう意味でも都議選は、政権交代の予備選挙にしなけりゃならない
わけだ。それに来年は、平成の大合併で誕生した新市の首長選挙が各地で行われる。
三位一体改革で地方が求めたのは地方分権だが、小泉政権がやっているのは国の赤字
を地方につけ回すことだ。今年度予算では、補助金の削減は約一兆円、地方に税源移
譲されたのは約六五〇〇億円、交付税の実質的削減は約三兆円。自治体の財源不足は
全国で二兆六千億円を超えた。自治体は正直にやれば(粉飾決算をやらなければ)、
赤字予算を組まざるを得ない。こういう現状を事実に基づいて明らかにし(情報公
開)、住民自身の選択を求めなけりゃならない。それ以外に活路がないところに来て
いる。

熊     国は地方に赤字をつけ回せるが、基礎自治体は「誰か」につけ回すこと
はできない。この逃げようがないところで「政治家は公約を作れず・官僚は先送り・
有権者は白紙委任」という無責任連鎖の三位一体を断ち切らなければならないわけ
だ。それがローカルマニフェストの意義ってことだな。

八     2007年問題というそうだが、団塊の世代が大量に退職期に入る。ボ
リュームの大きい彼らが社会保障費の払い手から受け手になるわけだ。その前に、大
筋の方向について国民合意をしておかなかったら、大変なことになると思わないか?
 年金一元化一般には与党も反対はしないが、何のタイムテーブルも示していない。
民主党はマニフェストで09年から新制度への移行をスタートさせるとした。「時間を
かけて抜本的改革を」と言って、高齢社会真っ只中で一元化なんか、できると思うか
? それまで制度が持つか? 年金一元化の争点も、こういう次元になっているわけ
だ。

熊     05年は補選(福岡決選)、都議選、新市首長選挙(ローカルマニフェス
ト)で小泉政権を追いつめるとともに、政権交代にむけた地力をしっかりつける。そ
の度合いで06年に総選挙を引き寄せることができるかもしれない。いずれにしろ次の
選挙は、高度成長の惰性から「選択と集中」への転換を図る政治決戦だ。これで政権
交代をするということだ。

八     06年には小泉自民党総裁の任期が切れる。ポスト小泉として自民のなか
から、「選択と集中」への転換を図れる構造が出るか、野党になって出直し的解党
(解党的出直しではなく)をしないと無理か。いずれにしろ、ポスト小泉は、こうい
う性格になる。

熊     そして07年は統一地方選と参院選挙だ。衆院が任期いっぱいまでやれ
ば、同時選に近い日程での一大政治決戦ということになる。つまりこの二、三年は、
高度成長の惰性から「選択と集中」への転換を図る政治決戦の、連続した過程という
ことだ。

八     「凪」なんていってられないってことよ。二〇五〇年の日本がどうなっ
ているか、二〇二〇年の日本がドツボに足を突っ込んでいないかどうかは、この二、
三年の間に俺らが「主権者として」何をどう決断するかで決まるってことだ。どこか
で気を抜いたり、その場を適当に流したら、その先はないってことだ。

熊     まずは四月の補選・福岡決選、そして七月(おそらく)の都議選だ!

お松    あんたたち、なにサボッてくっちゃべってるんだい。すす払いは終わっ
たのかい? ボヤボヤしてると除夜の鐘が始まっちまうよ!


こうして今年も終わりを迎えました。
来年はぜひ、政権交代にむけた地歩を確実に築いていきたいものです。
03年総選挙、04年参院選で確実に定着しつつあるマニフェストを、政治闘争の武器と
して使いこなすこと。ローカルマニフェストとのリンケージで「平成の薩長同盟」を
形成すること。そしてなによりも、「バッジをつけない主権者」のよりいっそうの成
長を。

よいお年をお迎えください。

□◆□ お知らせ □◆□
【第63回定例講演会】
通常国会の争点設定と政権交代への道すじ(講演とパネルディスカッション)
原口一博・衆院議員/手塚仁雄・衆院議員/笠浩史・衆院議員
1月13日(木)午後6時30分より
総評会館203室
会員1000円/一般2000円

*11月27日開催の憲法に関するパネルディスカッション(第62回定例講演会)の
内容は、「日本再生」309号(1/1)、同310号(2/1)に「前・後」に分けて掲載しま
す。


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石津美知子 ishizu@ganbarou-nippon.ne.jp
民主統一同盟 「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
TEL:03-5215-1330 FAX:03-5215-1333