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メルマガ♯がんばろう、日本! ・31(02.4.16)
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▼index
■ 政権交代への準備は始まった、持ち場につこう!
□「スキャンダル疲れ」で、主権者と言えるのか
□ 政権交代を準備するボディーブロー
■お知らせ
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■ 政権交代への準備は始まった、持ち場につこう!
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■ 「スキャンダル疲れ」で、主権者と言えるのか
熊 おいおい、永田町はいつから「チクリ社会」になっちまったのかね?
鈴木・加藤の問題が、いつのまにか「秘書問題」のスキャンダル合
戦みたいになってやしねぇか?
八 加藤、辻元は刑事事件として立件するかどうかという話になってい
るが、肝心の鈴木疑惑のほうは沙汰なしのままで、自民党は「もう
済んだこと」にしているし、真紀子さんの秘書給与問題のほうは、
まったくの及び越しだ。国民の多くが、鈴木疑惑は何もケジメがつ
いていないと思っているのによ。
熊 そんなだから、森政権末期のときと同じくらい、自民党が嫌われて
いるんだ(4/3朝日新聞世論調査)。永田町のジョーシキは世間の非
常識ってのは、このことだい。
ご隠居 おやおや、熊も八も、このくらいで「スキャンダル疲れ」をするよ
うでは、まだまだホンモノの主権者とは言えんな。この間の横浜市
長選を見てみろ。「政治不信の風が吹いた」とぬかしている御仁も
おるようじゃが、政治不信で5ポイントも投票率が上がるわけがない。
八 そういやぁ、中田さんは「五兆円の借金の連帯保証人になっている
横浜市民のみなさん」とやっていたんだってな。ドキッとするぜ。
「政治不信」なんて、他人称で言ってられねぇやな。
熊 「自分のこととして考える」層が動いたってことだな。出口調査で
も、いわゆる「無党派」の投票率は参院選に比べて10ポイント上が
ったのに対して、「自民党支持」層はマイナス8ポイント、「民主
党支持」層はマイナス3ポイントだ(朝日4/2)。
ご隠居 小泉への期待があまりにも高かったのに対して、「この期待が失望
に変わったときには大変な政治不信になる」と、みんな心配してお
ったわな。じゃがどうじゃ? 今、政治不信になっている者がどこ
におるか。「がんばろう、日本!」国民協議会の衆に聞いてみろ。
一月の田中更迭以降、街頭宣伝の反応はウナギのぼりで、一向に衰
えてはおらんと言うておる。
八 そういゃ、「政治家なんてみんな同じ」という声は、聞かねぇな。
政権交代しかないって話にも「とはいっても受け皿がない」ってい
う反応は返ってこない。むしろ「政権交代」を非主体的に願望する=
期待してガッカリ、という「有権者の未成熟」から卒業しようとし
ているって感じかな。
熊 そいつが「見える」ヤツと、見えねぇヤツとがいるってことじゃね
えか?
ご隠居 「金権政治批判」や「明るく正しい一票を」というレベルの有権者意
識にとどまっておれば、「結局政治家なんてみんな同じ」というこ
とになる。期待―ガッカリ―不信の連鎖から抜けられんわな。マッ
クス・ウェバーという西洋の御仁が『職業としての政治』という本
のなかで、政治を志すものには、目の前の現実がどんなにひどいも
のであっても「にもかかわらず」と言えるだけの倫理感が必要だと
いうことを書いておる。まさに主権者たるもの(有権者ではなく)
には、選ぶ側にもそういう責任意識が求められるということじゃ。
それによってこそ、期待―ガッカリ―不信の連鎖を終わらせること
ができる。
八 それが「新しい芽」ってヤツですね。その新しい芽が伸びてきたか
らこそ、旧い葉が落ちた。それも族議員の本体の鈴木宗男だけじゃ
なく、「クリーン」の加藤も「市民派」の辻元も。横浜の中田市長
は、「何もせずに批判だけするのはやめよう」と、主権者の責任を
問うたが、今国会の先頭に立っている若手議員も、有権者との関係
を「責任と信頼」でつくってきた。だからこそ、「依存と分配」の関
係・政官業癒着の権力に対して、正面から戦えるわけだ。
熊 有権者との関係を「責任と信頼」でつくる型をもっていなければ、ど
んなに「政策通」でも、肝心の責任意識が生まれない。加藤さんは
辞任表明で、「信頼が失われては、何を言っても始まらない」と言
ったが、気がつくのが遅すぎた。
八 「金権政治批判」の枠では、自民党政治の本質である政官業の癒着
=依存と分配にとって代わる政権基盤・有権者との信頼関係を創る
という肝心の問題は入らない。これが辻元問題ではっきりしたわけ
だ。
熊 4月11日のパネルディスカッションでも、「『依存と分配の権力』
に打ち勝つ『われわれの権力』をかく創る」ということを、四人(枝
野議員、前原議員、中塚議員、原口議員)がそれぞれ語っていたよ
な。「金権政治批判」の範疇の自覚では、ここに呼応できる主権者
としての当事者意識にはならないってことなんだな。
ご隠居 枝野議員が、「ここまでくると、われわれに政権をとる能力がある
かどうかが問われる」と言ったじゃろ。「政権をとる能力」とはと
りもなおさず、それまでにどういう責任意識を蓄積してきたのか、
ということだ。「金権政治批判」の範疇での自覚、その範疇での有
権者との関係では、よくても「期待―ガッカリ―不信」だ。肝心な
ときに「ワキの甘さ」が露呈する。「責任と信頼」でつくってきた
者だけが、「依存と分配」の権力と戦い、それに打ち勝つ攻防とし
て、政権交代のプログラムを提示できるのじゃ。
八 いよいよ、政権交代がスローガンの段階ではなく、具体的な準備の
段階になってきたってことですね。
熊 前線の指揮官は見えてきた。俺らも、政権交代願望の「疑似」有権
者を終わりにして、政権交代の担い手=主権者として、持ち場につ
こうじゃねぇか。
■ 政権交代を準備するボディーブロー
八 ところで「持ち場」につくには、どうすりゃいいんだい? 解散はい
つなんだ?
ご隠居 まあ慌てるでない。パネルディスカッションで、枝野議員が言うて
おったじゃろう。
「政権交代に向けたシナリオという意味では、きちんとボディブロー
を打っていくということをもっともっと重視しなければいけない。
政権がひっくり返るときは一瞬で、ある種のハプニングだ。しかし
そのためには、遠回りのようでも、ボディーブローをしっかりと効
かせていく。『どこがおかしいのか』ひとつひとつは地味でも、コ
ツコツ叩き続けること。今回、外務省の問題がでてきたのも、去年
秋の国会から叩き続けてきて、答弁に追い詰められていって、そし
てこの国会でこの話が爆発した」と。
熊 なるほど。政官業癒着の権力システムは、与野党の議席がひっくり
かえったからといって、そう簡単に変わるもんじゃない。昨年11月
のカーテイスさんの講演(272号掲載)でも、この権力実態を変え
なければ政権交代をやってもあまり意味はない、と言われていたな。
八 鈴木、加藤、さらには狂牛病問題や金融と、次から次へ、政官業癒
着の権力システムの実態、口利き政治の構図が明らかになっている
わけだ。「誰々がこんな悪いこと・ヒドイことをしている」という
金権批判の範疇じゃなくて、政治の仕組み、権力の仕組みを変えな
くちゃならないというところに来ているからこそ、国民が主権者と
して参加しなくちゃいけない・他人称で評論しているだけじゃ無責
任だ、という話になっているってわけだ。
熊 個別利害を政治に求めない人たちが、政治に参加するしかない。そ
ういう人たちが、自分たちの代表をつくるしかないってことなんだ。
その「主権者としての務め」を放棄して、「金権政治批判」や「遅
れた有権者批判」をしていたんではダメだってことだ。
八 あらゆる問題で、政官業癒着の権力システムの実態、口利き政治の
構図を明らかにし、そういうボディーブローを打ちつづけていくこ
となんだろう、持ち場につくってことは。例えば有事法制だって、
やっぱりタテ割りの枠内での発想だもんな。志方俊之先生が、「利
権にもなにもならないことを、他省庁はすすんでやってくれないか
ら、通りそうなものだけをまずはやるしかない」と言っていた(276
号インタビュー)。
熊 あいた口がふさがらなかったのは、前原議員が指摘していた朝銀の
問題だ。民族系金融機関が必要だっていうのは、そのとおりだ。だ
からこそ、総連・北朝鮮との違法・不法なつながりはきちんと断ち
切らなければ、税金投入での再出発は認められない。ところが金融
庁は、「総連関係者を役員から排除する」という受け皿機関の定款
について、「ウラ」を何一つとっていない。「本人たちに確認した」
「捜査権がありませんので」と。アホか? としかいいようがない。
八 そんな金融庁の検査結果なんか、誰もハナから信用しないのは当た
り前だ。横並びで「自己資本比率10パーセント」なんて、帳尻合わ
せがミエミエだ。しかもその裏では、延命させる企業と潰す企業と
の選別を、行政主導でやっているってんだから、市場原理もクソも
あったもんじゃねえや。政府が音頭をとった粉飾決算・粉飾相場だ
って言いたくなるよ。
熊 景気対策やデフレ対策にしても、こうした政官業癒着の権力システ
ムのうえにのっかった政策と、それを叩き潰して決定の仕組み・カ
ネの流れをこう変える、という政策とでは、全然ちがってくるはず
だ。あらゆる政策課題で、その対立軸を明らかにしていくところか
ら、「われわれの構造改革」が合意形成されていくわけだ。
八 もう、そのプロセスに入っているってわけだな。前線の指揮官は、
それを意識して一つ一つの作戦をたてているわけだ。その意味を理
解してこそ、俺らも持ち場につけるってもんだな。
□◆□ お知らせ □◆□
□第39会定例講演会
「日本経済再生の構想〜小泉でもなく亀井でもなく〜」
大塚耕平・参院議員、民主党政調副会長
5月13日(月)午後6時30分より
日本青年館301室(JR「千駄ヶ谷」より徒歩約7分)
参加費・一般2000円/会員1000円
講師プロフィール/1959年生まれ。日銀政策委員会調査役。昨年参院選で初当
選。「論座」5月号に、「さようなら小泉流改革」を共同執筆。
□第15回 東京・戸田代表を囲む会
「東アジアのなかでこれからの日本のモノづくりを考える」
ゲストスピーカー・真野博司氏(産業立地研究所長)
5月18日(土)午後5時より
民主統一同盟東京事務所
参加費・4000円(飲食付)
事前のお申し込みが必要です。
□4月11日のパネルディスカッションの内容は、277号(5/1発行)に掲載しま
す。
□ブックレット・シリーズ「われわれの構造改革」発刊中(各300円)
*家族と労働をとらえ直す/野川忍氏(学芸大学教授)山田昌弘氏(学芸大学助
教授)のトーク。山田久氏(日本総研研究員)のインタビュー
*東アジアにどう生きるか/中西寛氏(京都大学助教授)李鍾元氏(立教大学教
授)武正公一(衆院議員)原口一博(衆院議員)によるパネルディスカッション
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石津美知子 Email:ishizu@ganbarou-nippon.ne.jp
民主統一同盟 「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
TEL:03-5215-1330 FAX:03-5215-1333
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