電子瓦版(転送はご自由にどうぞ)
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メルマガ♯がんばろう、日本! ・30(02.3.30)
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▼index
■政権交代なくして政治改革なし
□ 永田町・総無責任連鎖の大掃除、始まる?
□ 族議員・無責任連鎖の権力実態を摘発し、オモテにひきずりだせ
□ われわれの構造改革に向かって舵を切れ
■お知らせ
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■政権交代なくして政治改革なし
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□永田町・総無責任連鎖の大掃除、始まる?
熊 辻元の議員辞職会見は、なんともいただけなねぇな。こっちも私情丸
出しだ。「クヤシイ」と言うなら、ムネオだって「クヤシイ」のは同
じだ。パブリックの責任が問われちまうと、全く同じ人間性だってこ
とがキレイに出た。
八 それに肝心なことは、未だ「ヤブの中」だ。秘書の名義貸しなんてこ
とは、永田町の「伝統」だろ? 自民党は与党のうまみで「口利き」
でカネをフトコロに入れ、社会党は秘書給与などの公金を「活動費」
に回す、あとは官房機密費から「野党対策」として回す。これが「55
年体制」のなれあいのシステムだったわけだから。
熊 自民党との永年の了解でやってきたことが、今回は鈴木イビリが、野
○の逆鱗にふれたのか、シッペ返しとして暴露されたわけだ。幸か不
幸か、それが社民党の存亡そのものさえ揺るがす事態になりかけてい
る。
八 こういうのを、「死せるものをして死せるものを葬らしめる」って言
うんだろうな。マキコ―ムネオ―加藤―辻元という展開を、「政界オ
セロゲーム」のようだという人もいるが、要するに、パブリックの責
任感なき「政治」空間に生存していたものが、「クリーン」から「ダーティ
ー」まで、「シロウト」から「大物」まで、お互いに責任をなすりあい、
足を引っ張り合いながら、舞台から消えていくわけだ。
熊 辻元は「永田町のシロウト」を自認していたはずが、じつは永田町の
オキテにしっかり依存していたわけだ。マキコ節が、自民党あっての
存在感というのとよく似ている。批判しているはずの権力実態と戦っ
ているのではなく、格好の「カタキ役」を演じて点数を稼いでいるわ
けだ。
八 そういう「疑似」有権者ぶりを終わりにしようってことだろ? ムネ
オも加藤も辻元もみーんな分っていないのは、今回は永田町の常識が
「世論に追い込まれた」ってことなんだ。ムネオ以前なら、刑事事件
になってもいない段階での証人喚問なんてありえなかった。それを与
党がのまざるをえなかったのは、世間がそれだけ厳しかったからだ。
社民・辻元だってそうだ。つまり、有権者のなかに「フォロワーとし
て、国民としての責任」を自覚し問い合う、ということが始まる前と、
それが始まってからとでは、風景が一変するってことだ。
熊 それが、小泉政権一年間での、有権者の学習効果ってわけだ。だから
「国民としての自覚と責任を問いあうコミュニケーションの型をもた
ない『族議員・利権の告発、糾弾』は、有権者のはるか後方に退けら
れる」(『日本再生』275号 3/1)。それが崖っぷちに立たされてい
るわけだ。逆に言えば、国民としての自覚と責任を問いあうコミュニ
ケーションの型を自力で持ってきたもの、無責任連鎖の権力実態と、
そのようにして戦ってきたものがホンモノだということでもある。
八 「責任を問う」という国民の目線の厳しさを真っ向から受け止め、無
責任連鎖の権力実態と正面から戦ってみせているのが、彼らだ。しか
も「チーム」としての連携でそれを展開した。ここに「新しい芽」が
はっきりでてきたわけだ。
熊 例えば、ムネオの証人喚問まで持っていった予算委員会の野党筆頭理
事の枝野幸男議員(民主党)は、メルマガでこう書いている。
さて、鈴木宗男議員の証人喚問が実施されました。
民主党としては、テレビの前で鈴木議員をつるしあげて溜飲を下げればよいとい
う、旧来型の戦略は取りませんでした。
鈴木議員がいまさらになって「悪うございました。本当のことを言います。」な
どと答弁するはずがありません。微妙な問題について相手を追いこみ、白黒はっ
きりと答弁させ、その後で客観的な証拠と食い違いを明らかにするということを
第一に考えました。
今後、手持の資料や政府への質疑によって、その矛盾点を確定させていく戦略で
す。
敵も然る者、はぐらかすのが上手でしたが、いくつかの地雷を踏ませることもで
きました。
新しい材料が出てこなかったことなどで、突込み不足などというご批判もあるか
もしれませんが、偽証罪告発などに向けた材料はある程度確保できたと思いま
す。
八 こういうスタンスからみれば、辻元の追及は「浮いていた」というし
かないものだったな。こういう新しい芽が伸びてきたからこそ、「旧
い葉」がいっせいに落ち始めたわけだ。族議員の本体も、「クリーン」
なのも、「市民派」も。パブリックの責任が問われたときの「往生際
の悪さ」はまったく同じだ。
□ 族議員・無責任連鎖の権力実態を摘発し、オモテにひきずりだせ
熊 有権者のなかに「国民として、フォロワーとしての責任意識」が芽生
え、そこからリーダーや権力のありようが問われるようになったこと。
そこと、パブリックの責任と信頼を高めるコミュニケーションの型を
もって、無責任連鎖の権力実態と戦ってみせるチームができつつある
こと。こういう包囲網ができつつあるなかで、族議員・無責任連鎖の権
力実態が摘発されつつある。
八 狂牛病(BSE)問題の調査報告書の最終案では、「重大な失政」の
原因として、「あらゆる局面での自民党を中心とする族議員の圧力」
が指摘された。当然というか、最終案ではこの部分は削除されること
になったが。それでも、政府の報告書にこうした文言がいったんは盛
られ、しかもそれが事前に明らかになったうえで削除されたとなれば、
物事は「分りやすい」。
熊 武部(農水大臣)の首がどうなるかは、与党内で内輪もめすりゃいい
ことだ。ムネオのオトモダチの松○も、農水省じゃやりたい放題らし
い。官僚も生き残りのためにはそろそろ、内部告発せざるをえなくな
るんじゃないか?
(野次馬/責任とって辞めたはずの事務次官が、平然と食肉関連業界団体に天下
りするようなところに、サムライとしての責任感なんか、とても期待できません
からね。ここでも「死せるものをして死せるものを葬らしめよ」でしょうか)
熊 北朝鮮の拉致問題でも、日朝の窓口となっていた中山正揮議員が、議
連会長を辞めた。有本さんのご両親に「有本さんの件は日本人がやっ
たことで、北朝鮮は関与していない」などと言ったことが発端だ。本
人は「そのほうが、返してもらいやすい」と平然としているが、こう
いう「ウラ交渉」のヤカラが、動きにくくなったことは確かだ。
八 北朝鮮との交渉は、その多くが「水面下」のものにならざるをえない
のは分る。しかし「水面下」ということと「アンダーグラウンド」「闇
のウラ交渉」というのとは、まったく意味が違う。3/10のシンポジウ
ム(*)で李鐘元先生が指摘しているが、日朝、日中、そしてかつて
の日韓も、アンダーグラウンドの関係が多すぎる。どういう意味かと
いうと、一部の実力者とサシで話をすればカタがつく、という外交ス
タイルになり、およそ民主的なものとはいえない。オモテでオープン
に議論するのではなく、ウラで「腹芸」「ヤミ取引」でやるから、利
権がバッチリということになる。
もっとも肝心なことは、そういうやり方では事態と時代についていけ
なくなっている、ということなんだ。
(*3月10日のシンポジウム「東アジアに生きる」 パネラー/中西寛・京大助
教授、利鐘元・立教大学教授、武正公一・衆院議員、原口一博・衆院議員 詳細
は近日発行のブックレットを参照)
熊 アンダーグラウンドの交渉ということから見れば、例のご子息だって、
ディズニーランドに遊びに来たかったわけじゃないってことくらい、
当然だよな。米朝関係、南北関係が動きにくい(選挙のため)今年は、
北朝鮮は対日関係に出てくるだろう。しかも資金が枯渇している。例
え水面下の交渉でも、ここはおかしな族議員の「政治的関与」を廃して、
堂々とやるべきだ。
八 ロシアの関係でも、ムネオ・ラインは動けなくなっている。ここ数年、
ロシアに対して「間違ったメッセージ」を送りつづけたわけだから、
領土交渉について一定の冷却期間はおかざるをえない。一方で、クラ
スノヤルスク合意以降の交渉経緯については、すべて事実を明らかに
して検証すべきだ。オレは、森だって喚問すべきだと思うね。そこま
で、動けなくするべきだよ。
熊 後は、金融・経済の失政ラインの責任をどうとらせるか、だな。「官
製相場」を演出して、目先の「○月危機」をやりすごすということを
いつまでも繰り返していては、大変なことになる。98年、99年に銀行
に入れた公的資金がどうなったのか、どういう債権放棄に使われ、そ
れが今どうなっているのか。ダイエーの救済劇も、ゼネコンの再編推
進も、「あのカネで不良債権は解決した」といういい訳がたつように
つくられたシナリオだって、見透かされているんだから。
八 99年に公的資金をいれるときに、銀行の経営責任を不問にした。その
期限が今年の三月まで。つまり四月になってからの「破綻」なら、責
任が問われない。それまでは何が何でも取り繕うということだろう。
「そうではない」というだけの根拠を責任もって示せないのだから。
市場は「信用」で動く以上、信用が崩壊したら何を言っても始まらな
い。だから責任をきちんと問わなければならないんだ。それができな
かった、というだけでも、柳沢・森ラインは「万死に値する」というべ
きだ。
(この公的資金と不良債権の関係=「あのカネ(追いゼニ)はどうなったの
か?」について、調べようとしましたが、なかなか資料がありません。本来な
ら、金融庁がきちんと情報開示すべきで、それは最低限の業務上の責任ではない
でしょうか?)
□われわれの構造改革に向かって舵を切れ
熊 どちらにしろ、ホンモノが生まれてきた以上、その芽を着実に伸ばさ
なけりゃならない。その「時間稼ぎ」のためにも、ここは徹底して、
族議員・無責任連鎖の権力実態が動けないように、世間の監視にさら
すべきだ。オモテにはできないことだからこそ、ウラでやっているの
だから、そこをひっぺがして世間の目にさらすことだ。
八 その際に、パブリックの責任を徹底して問う、という方法でやること。
有権者のなかに生まれ始めた「国民としての、フォロワーとしての責
任」意識を高めあうコミュニケーションのワザと作法に、より磨きが
かかるような方法でやることだ。
熊 言い換えれば、有権者との関係を「依存と分配」でつくっていれば、
族議員・腐敗追及は「心理的代償行為」「つるしあげて溜飲を下げれ
ばよい」ということにしかならない。国民としての責任と自覚も、政
治家としての職責も問わない世界は「死せるものをして死せるものを
葬らしめよ」ということだ。これもホンモノを見分ける材料として使
い切ればいいってことよ。
八 ムネオが跋扈し始めたのは、クラスノヤルスク合意(2000年までに領
土問題を解決して平和条約を締結する)から、松○が農水省で幅を利
かせはじめたのは、ウルグアイラウンド対策費と称する「つかみ金」
の時からと言われている。いずれも「政策転換」のときに、オモテの
政策論争とは別のウラの利権分配で物事が決まっている。
熊 ムネオの摘発で、「支援委員会」の14年度予算の執行が停止されたが、
族議員・無責任連鎖の権力実態を動けなくするということは、それと
の関係で動いていたカネの流れも変えるということだ。無責任連鎖の
権力が動けないようにすると同時に、カネの流れ・使い途を切り替え
て、政策転換の道すじをつけることだな。
八 農水族には、ベトコンと総合農政派がいるそうだ。ムネオはベトコン、
加藤は総合農政派。松○がまだ残っているが、ここを攻めて身動きと
れなくさせている間に、農業の抜本的改革・再生への道すじをつける
とか、自由貿易協定のハードルを越えるとか。
(わが国における自由貿易協定の障害のひとつは、農産物自由化に対する「抵
抗」。ただし「農業保護」政策の実態は、農業を荒廃させるものであったのも明
らか。)
熊 政権交代なくして政治改革なし、政治改革なくして構造改革なし、と
いうことは、有権者にもストンと落ちる。「誰かにお任せ」で政権交
代を希求するというレベルは、卒業しつつある。だからこそ、政権交
代を準備するために、主権者として何をなすべきか、どういう持ち場
につくべきかを、互いに議論しあうべきときなんだ。
八 「誰かがやってくれるのに期待する」という政権交代の願望と、「自
分たちもそれをやるんだ」という政権交代の要求とは、全然ちがうも
んな。自民党政治に代わる選択肢を準備するってのが、どういうこと
なのか。それが実践的に見え始めてくる。それが改革保守の国民政党
ってことになるんじゃねぇか。
□◆□ お知らせ □◆□
□第38回 定例講演会
「今国会の焦点と課題」(パネルディスカッション)
4月11日(木)午後6時30分より9時
総評会館 201室
参加費 会員1000円/一般2000円
パネラー 枝野幸男(衆院議員・予算委筆頭理事)前原誠司(衆院議員・民主党
幹事長代理)中塚一宏(衆院議員・自由党政調副会長)原口一博(衆院議員・予
算委理事)
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石津美知子 Email:ishizu@ganbarou-nippon.ne.jp
民主統一同盟 「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
TEL:03-5215-1330 FAX:03-5215-1333
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