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「がんばろう、日本!」国民協議会
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▼Index 
□未来を搾取する社会から、未来へ投資する社会へ 
〜本気なのは誰か

□望年会と新春特別シンポジウムのお知らせ
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《口上》

すっかりごぶさたしてしまいました。選挙だということで、騒がしくなってきましたが、永田町がドンチャン騒ぎに明け暮れているあいだに、地域の自治をめぐる風景は、ずいぶん変わったようでございます。

3.11以降は外堀長屋でも、役所や政治家に文句を言う前に、自分たちでできることは自分たちでやろう、ということで、自主防災組織をつくったり、商店街の街灯に自然エネルギーを使ったり(風力と太陽光のハイブリッド)と、いろいろ取り組んでまいりました。市議会の議会報告会も定着してきて、「あれをやってくれ」「これをやってくれ」という陳情合戦から、老朽化施設の更新と統廃合にむけて「何(どこ)をあきらめるか」をめぐって、市民との議論が始まっているとか。
「任せて文句を言うだけ」の受益者市民だけではなく、「引き受ける」負担者市民、さらには経営者市民が、チラホラと見えつつあるようでございます。

さて今日は年末の夜回り当番を決める寄り合いですが、話題はやはり選挙のことに…

《外堀長屋 集会場にて》

熊   新聞各紙がいっせいに「自民単独過半数」って書いてるが、ホントかよ? 俺らそんな簡単に、政権交代をなかったことにしちまっていいのか?

八   まあ、五割の有権者が「まだ決めていない」からな。オイラもその一人だがよ、言わせてもらえば「民主にはガッカリ、でも他もダメ、『で、どうする?』」ってとこじゃないか?

太助  与党がダメなら野党にってのが政権交代だと思ったんだが、既成政党がダメなら今度は第三極にってのも、なんかお手軽すぎる気もするし。

お松  これだけ乱立してるんじゃ、よほど有権者の選択眼とやらを磨かないと。「出たいだけ」「当選したいだけ」っていう類や、選挙区を変えないと出られないような「元」やら「前」やらが、紛れ込んでるみたいだからね。

お梅  ご隠居さんが言ってたよ。初盤でもうノドが枯れてるのはダメだって。なぜかっていうと、このご時勢で政策ってのは、「税と社会保障」にしろ、エネルギーにしろ、TPPにしろ、賛成・反対をがなりたてるレベルじゃないだろ? 初盤でノドが枯れてるんじゃ、がなりたててるだけってことだよね。

太助  なるほど〜 じゃ、まずそこを外すと…。それとアレだな。公開討論会に出てこない(出てこられない)ところもバツと。選挙のためのにわか政党(ノアの箱舟?)や、選挙後には空中分解必至ってところも、お引取り願おうや。で、どうする?

お松  日本をとりもどすってのも、どうもねぇ。民主党から自民党へ、日本をとりもどすってことなら、勘違いもいいとこで、国民主権って目線がどこにもないよね。

八   オイラはやっぱり、「ガッカリ感」が抜けない。民主党に政権担当能力があると思ってたわけじゃないし、政権交代したがゆえの迷走や混乱、ときによっちゃ逆走だって、いいとは思わないが、必要な学習過程だと思うよ。だけど、その結果がこのザマかよ?

お松  たしかに。これだけ乱立してるのは、民主党からの遁走が相次いだからだもんね。だけどそれを言うならまず、遁走組にお引取り願おうってことじゃないのかい。

お梅  政権与党にとっちゃ、選挙は業績評価だってのがマニフェスト選挙の常識だ。政権与党の要職にあった者が、その責任評価を放り出して遁走するようじゃ、マニフェスト選挙の風上にも置けないってことだね。

八   そりゃ当然だ。だけどそれ以上に重要なことは、踏みとどまったほうがどういうメッセージを伝えるかだろ。ただ「お詫び」したり、「できたこと」を並べてみたりだけじゃ話にならん。

熊   野田総理は、「民主党で前に進むのか、自民党で後ろに戻るのか。それを問う選挙だ」って言ってるが、「政権交代で何が変わったのか」「これだけは後戻りさせるわけにはいかない」っていう使命感や責任感、本気度がどれだけ伝わってくるかが勝負じゃないのか。俺たちは民主党のために政権交代したんじゃない。これ以上、失われた20年を続けるわけにはいかない、先送りを続けて未来を搾取する社会から、未来へ投資する社会へ転換するために、その一歩として政権交代したはずだ。それに応えられるのは誰か、応えられる可能性があるのは誰か、それをしかと見極めさせてもらおうじゃないか。

お松  3.11で、それがもっとはっきりしたんだよね。右肩上がりでパイが拡大していく前提での「利益の分配」と、人口減・少子高齢化で「何をあきらめるか」とか、「たたみ方」が問われる時代とでは、政治のマネジメントはまるっきり違う。これは政権交代以前にはなかった、この三年間ではじめて経験することだよね。ここでの伸びしろがあるのは誰か、伸びしろの可能性はどこにあるのかってことじゃないのかい?

お梅  そういや、うちらだって最近の市議会報告会じゃ、公民館の更新・統廃合で「どこをあきらめるか」って話になっているよね。もちろんお互いに「こっちは必要だ」って言いあっているけど、全部を新しくするのは無理だってことは分かってる。防災計画や高齢化に見合う地域包括ケアの計画なんかも併せたまちづくりを考える中で、納得できる「たたみ方」にしていかなけりゃならないってね。

太助  議会報告会も最初のころは、ここの道路を直してくれ、あれをなんとかしてくれって類の陳情のオンパレードだったが、3.11を境にずいぶん変わったよな。

八   あれをやってくれ、これをやってくれと最前列で言っていた誰かさんが、今じゃ「自分たちでやれることは自分たちでやろう」と、自主防災組織の世話役だもんな。

太助  それって、俺のことかよ。まっいいや。議会報告会で、市の財政のことも分かった以上、「任せて文句を言う」受益者市民の習慣は卒業しないとな。そういや、ゲンじいさんの話、聞いたかい?

熊   あの気難しいじいさんか?

太助  民主党はどうしようもないって、俳句仲間も道連れにして○○さんのタウンミーティングに来なくなっただろ。それがこの間バッタリ会ったら、「野田はよくやっている。もう一度民主党だって、仲間にも言っている」っていうんだ。「なぜですか」って聞いたら、「孫のことを考えたら消費増税は必要だ。逃げずに通したのは野田だ」って言うんだ。

熊   政権交代のキモは、右肩上がりを前提にした粉飾決算をやめて、日本がどうなっており、どうなりうるかを冷静に見る視線を、政治家と国民が共有するところにあったはずだ。人口減・少子高齢化、「もはや世界第二の経済大国ではない」という事実、そしてGDPの二倍の借金の山。

お梅  でも、まず無駄遣いを削ってからってことだったんじゃないのかい?

八   無駄遣いを削るのは当たり前だが、ケタが違う。高齢化にともなって社会保障費は毎年一兆円ずつ増えている。基礎年金の補助増額に必要な財源は毎年二・六兆円。埋蔵金は早晩なくなるし、次世代のことを考えたら、借金の山をこれ以上増やすわけにはいかない。無駄遣いをタテにして、増税を先送りできるのか、「日本がどうなっており、どうなりうるか」が、ここで試されているってことだろ。

熊   ここまで来ると「増税の前にやるべきことがある」ってのは、先送りの屁理屈にしかならねぇからな。この間もそう叫んでいる政党代表がいたけど、演説には人口減・少子高齢化という前提もなければ、世界同時財政恐慌といわれるマーケットの動向も視野に入っていなかったよ。

太助  そりゃ、選挙のことを考えりゃ、政治家は増税なんて言いたかねぇやな。だけど負担と給付が「どうなっており、どうなりうるか」って目線を共有すれば、ゲンじいさんじゃないが、「増税は必要だ」っていう負担者市民がでてくるってわけだ。

八   「増税の前にやるべきことがある」ってのは、受益者市民の屁理屈だ。現に今の社会保障を維持するために、次世代の分を先食いしているわけだから。負担者市民なら、「増税はいいが、何に使うか、しっかり見させてもらう」ってことだろう。そのためには何よりも、予算の見える化がこれまで以上に必要だ。事業仕分けや、事業評価シートの公開は当たり前、さらに情報公開を進めることを約束する政党かどうか、だ。

熊   新しいハコモノにばらまく、なんてことができないように、国民の目が届くシステムをつくるってことだな。同時に老朽化したインフラの更新をどうするかは、地域がまちづくりのなかで決めることで、国がアレコレ指図することじゃない。今まで以上に、地域に権限も財源も渡せってことだ。そういう政党、候補者かどうか、しかと見極めよう。

お松  三党合意に反対ってほうは、じゃあその分の財源はどうするか、しっかり説明してもらわないと。あたしらも09年マニフェストのような説明じゃ、納得できないもんね。

熊   次世代にこれ以上ツケを回さない、という国民合意のタガを、ここで永田町にしっかりはめなけりゃ。受益者市民へのばらまき合戦で政権交代ゴッコを繰り返されたんじゃ、たまらない。次世代にこれ以上ツケを回さない、という合意のうえで政権を争うという民主主義の新しいステージに移れるかどうか、来年の参院選もセットで、その重要な分岐点に差し掛かっているってわけだ。

お梅  次世代にこれ以上ツケを回さない、という国民合意に本気で真剣なのは誰か、そこをしっかり見極める選択眼を磨こうってことだね。未来を搾取する社会から、未来へ投資する社会へってのは、そのことだね。

八   次世代にこれ以上ツケを回さない、というところから年金の制度設計も考える、TPPもそこから考える、働き方もそこから考える。個々の政策の背景にある政策思想の軸ってやつが、それではじめて定まるわけだ。

太助  そのタガが外れちまって、衆院選で過半数とって、参院選でも勝ったら憲法改正なんて冗談じゃねぇや。

お松  ボコボコに打ち込まれて、最後に乾坤一擲の直球勝負に出た先発ピッチャーを、もう一度マウンドに立たせるか。それともこれだけはやれ(やるな)、と監視つきで選手交代させるか。どっちにしろ、参院選も見据えて、一票に自分たちで責任を持たなきゃね。

(以上)

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望年会と新春特別シンポジウムのお知らせ
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●望年会&特別講演会(京都)
12月14日(金)コープイン京都
*特別講演会 18時から 同202会議室
会費 1000円
「米大統領選後の国際情勢を展望する」 村田晃嗣・同志社大学教授
*望年会  19時から 同1階
会費 3500円

●望年会(東京)
12月22日(土)16時から
「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)
会費 2000円

●新春特別シンポジウム
「エネルギーと自治〜民主主義のバージョンアップとフォロワーシップの転換」
1月12日(土)12時から
アルカディア市ヶ谷 5階「穂高」
参加費 2000円
パネラー 植田和弘・京都大学教授、諸富徹・京都大学教授
     武久顕久・瀬戸内市長、原亮弘・おひさま進歩社長 ほか
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石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
TEL 03-5215-1330 FAX 03-5215-1333