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メルマガ♯がんばろう、日本!         138(10.1.22)
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「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
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▼ Index 

□「ひ弱な鳩山・傲慢な小沢」ではなく、
マニフェストを実現する「強い鳩山・謙虚な小沢」を
〜「政治とカネ」で、われわれの政権交代をチャラにするな!

□お知らせ

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「ひ弱な鳩山・傲慢な小沢」ではなく、
マニフェストを実現する「強い鳩山・謙虚な小沢」を
〜「政治とカネ」で、われわれの政権交代をチャラにするな!

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熊   やれやれ、せっかく政権交代して新しいステージへ、と思ってたのに、またしても「政治とカネ」で立ち往生かよ! いいかげんにしてくれっ!

八   まあ、落ち着けって。ここで「小沢vs検察」(ゴジラvs○○?)に巻き込まれて、政権交代をチャラにしちまうのか、俺らの選択はその程度のものだったのか、それこそ「主権者」としての民意の度合いが、試されてるってことじゃねえか。

熊   おっと、そうだった。新年の寄り合いでも、『「一歩前進、それゆえの迷走」に向き合うなかから、「参加する政治」の主体を鍛えよう』って、言われたばかりだった。「一歩前進、それゆえの迷走」に、どう向き合えば俺らが鍛えられるのか、どう向き合っちゃならねえのか。そのための一歩として、この問題を使いこなせってことだな。

「がんばろう、日本!」国民協議会 第六回大会(1/11)
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp/index-diary.html

八   それにしても検察の暴走ぶりと、その検察リークを垂れ流すマスコミの報道ぶりは、ちょっと異常だ。「一歩前進」そのものに対する旧体制の巻き返し、といってもいいんじゃないか。民主党政権の「政治主導」は、これまで説明責任を負わずに権限を行使し続けてきた官僚機構にとっちゃ、逆風だ。「官僚のなかの官僚」といわれた大蔵官僚(財務省)の威光も、いまや風前の灯とあっちゃ、検察(とくに特捜)は官僚機構の最後の砦のつもりで、シャカリキになって「正義」を振り回しているって寸法だ。

熊   政権交代で、ようやく政界も世代交代となった。これは単に「若い」ということではなく、「政権は替わらない」という旧世代の常識が「非常識」となり、「失政を犯せば、有権者によって政権の座から降ろされる」ってことがようやく常識になった、ということだ。いまだに旧体制の非常識からの世代交代が進んでいない業界はどこか。それが学界とマスコミ界ってわけだ。官界(霞ヶ関と天下り先)、経団連は言うに及ばず、だ。

八   「検察の正義」とやらも、かなりあやしいもんだ。だいたい「政治資金収支報告書の虚偽記載」っていう、普通なら報告書の「訂正」「修正」で済む話を、西松問題から数えれば一年近くもダラダラこねくり回しているってのが、解せないね。当然、税金で捜査をしているわけで、これだけ大量の検事を投入するってことは、他の案件は後回しになっているってことだろ?この捜査、いっそのこと事業仕分けにかけてみたらどうかね。

熊   その場合には、税金の使い方という軸のみならず、検察権力の行使に対する民主的検証という軸が必要になるな。形式犯である「虚偽記載」で政治家が逮捕された例は、ひとつある。自民党橋本派が、歯科医師会(政治連盟)からの一億円を記載していなかったということで、カネ(小切手)の受け渡しの場にはいなかったが、派閥の会計責任者だったということで、村岡某が逮捕・起訴された(無罪を主張)。今回の石川議員逮捕は、政権交代後初となる党大会直前、逮捕許諾請求が必要になる国会の開会直前というタイミングだ。これによって、検察・マスコミ連合と民主党政権との全面対決という構図にしてしまった。
選挙で選ばれた国会議員を、議員になる前の、しかも形式犯の容疑で逮捕することを正当化するほどの事案なのか。こういう検察権力の行使は、妥当なものなのか。そういう冷静な検証、チェックが働くことが、民主主義における報道の機能であるべきなんだが…。

八   西松事件の時と同様、今回もマズゴミぶりがいかんなく発揮されちまった。まあ、ここには「官報複合体」たる記者クラブの構造があるのは、周知のとおりだ。

「小沢問題で検察リークに踊らされるメディアへの危惧」  上杉隆 
ダイヤモンドオンライン 1/21  http://diamond.jp/series/uesugi/10110/

(上記より引用)
 石川裕知議員と小沢秘書ら3人が逮捕されると同時に、またもや供述内容がメディアに漏れ始めた。
〈石川は先生に話さないと何も言えないんですと涙を流した〉(○○新聞)
 果たしてこうした捜査情報はどこから出てくるのか。密室であるはずの取調室の会話が即時に新聞紙上に踊るのだろうか。なぜ、検察からのリーク情報は止まないのか。
 そもそも捜査が順調な場合には、検察は絶対に情報を洩らさない。筋のいい事案を追っているときは、たとえば朝刊に「きょう○○を逮捕へ」という具合に、結果が出た段階で初めて世間に知らされる。
 ということは、事前にメディアに捜査情報が漏れる場合は、捜査が芳しくない状況にあるか、あるいは「死に筋」であったりする。つまり、リークによって局面を打開するためにメディアを利用するのだ。(引用 終わり)

 検察ともたれあって紙面や番組を作っているマズゴミには、「報道の自由」などという資格はない。気づきはじめた国民は、マズゴミを飛ばして、中抜きで情報を取り、自分で判断し始めている。
検察のリークがあったと思われる場合には、法務大臣が検事総長なりに記者会見を開かせ、そうした事実があったかどうかを確認させるべきだ。それが政治主導ってもんだろう。そうした供述はなかったというなら、その後の裁判では、そういう供述は証拠として使えないことになる。そうした供述があったというなら、取り調べた検事がリークしたことになるわけだから当然、処罰されなければならない。これが民主的な法治国家としての常識ってもんだろう。

熊   この事態を、検察・マスコミ連合と民主党政権との全面対決にしちまうってのが、最悪の愚策だ。この点では、民主党の一部から「検察と戦う」という声があがるってのもいただけない。俺らは小沢支持・不支持で投票したわけじゃない、ましてや検察と小沢、どっちを支持するってことで投票したんじゃない。もっといえば、民主党支持・不支持で投票したわけでもない。政権交代に負託したんだ。それに全力で応えるってのが、アンタらの責務だろ、と言いたいね。

八   小沢さんが、土地購入資金四億円の出どころを、早めにきちんと説明しなかったことで、検察vs小沢のキチンレースが、検察・マスコミ連合と民主党政権との全面対決に発展しちまった、という面もある。政権交代して、省によっては動画サイトで大臣会見が見られる時代だ。(総務省では政務三役会議もオープンになる一方で、相変わらず記者クラブの会見しかしていない大臣もいる。)事業仕分けでも、多くの国民がマズゴミを中抜きして、ネット中継を直接聞いた。オープンな場で議論ができる、ということでないと、これからの世の中では持たない、ということだ。「口下手だから」という次元のことじゃない。

熊   「政治とカネ」が問題になるたびに、「責任」=辞任という図式でマズゴミ以下が騒ぐが、俺らはもうそんなことにはうんざりしている。それが証拠に、この問題で鳩山内閣と民主党の支持率は下がっているが、自民党の支持率は上がっていない。
政治資金規正法が「規制」でなく「規正」なのは、政治とカネについて必要なことは、資金を提供する側と政治家の関係を公正に保つことだからだ。それを規律化するのは、本質的に有権者と政治家・政党との信頼であって、検察権力による監視ではない。それが民主主義ってもんだ。
「政治とカネ」は、辞任すれば解決するのか。そうじゃないだろう。党派間の足の引っ張り合いのネタにするのではなく、透明性をさらに高めるためにどうするか、与野党が真摯に取り組むべきじゃないか。そういう面でも、「政治が変わった」ことを見せてほしいもんだ。

八   国民が望んでいるのは、政権交代でこう変わったという、新しい政治の姿だ。政権交代という負託にこう応える、というところをこそ、政府与党はしっかり示すべきだ。われわれが選んだ政治家に聞きたいのは、「小沢さんを支持するか、批判するか」なんてことじゃない。「かん口令が敷かれているんですかっ」と叫ぶしか能のないマズゴミなんか、無視してりゃいい。政権交代という負託にどう応えているのか。政治主導で予算編成もプロセス、中身ともに大きく変わりつつある、事業仕分けもやった、これから国会審議もこう変わる、というところをこそ、有権者とのコミュニケーションでしっかり伝えるべきだ。そして、だからこそ「政治とカネ」の問題にも真摯に向き合う、ということを示すべきだ。

熊   俺らはマニフェストで民主党政権を選んだ。三党連立は望んだわけじゃないが、この政権が俺らの選んだマニフェストを実行しようとしている限り、この政権はわれわれが選んだ政権だ。だからこそ、小沢vs検察に巻き込まれる評論ではなく、マニフェストからこの政権を検証し、その障害を取り除くために参加しようじゃないか。「他人まかせ」のままじゃ、マズゴミに振り回されるだけだ。

八   22年度予算では戦後はじめて、税収より借金(国債)が多いという事態になった。日本国債の格付けは、いまや中国以下だそうだ。「あれも、これも」ではなく「あれか、これか」「何かをやるために、何かをあきらめる」という選択をしなけりゃならない時代に、とっくに入っている。その合意形成こそが、政治の役割だ。そのためのインフラ整備は、待ったなし(だからこそ、マニフェストにこだわらなければならない。)。そのインフラ整備ができなければ、胴体着陸さえも不可能になる。それが、俺らの前にある現実だ。
この現実に向き合うための「強い」政府は、何よりも国民の信頼があってこそ。永田町のパワーゲームや数合わせでは、政治をかえって脆弱にすることを、リーダーにはしかと肝に銘じてもらいてぇ。

熊   政権交代を負託した俺らが望んでいるのは、マニフェストを実行する「強い鳩山・謙虚な小沢」だ。間違っても「ひ弱な鳩山・傲慢な小沢」じゃねぇ!

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お知らせ
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■第80回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】
「若者の失われた20年 民主党政権は若者の希望を取り戻せるか」
2月3日(水)18時30分より
ゲストスピーカー 山田昌弘・中央大学教授
「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)
同人会員 2000円 購読会員 3000円(夕食付き)

*参照
「なぜ若者は保守化するのか」山田昌弘・著 東洋経済新報社 
 …バブル経済の崩壊以降、経済・社会状況が変わっているのに、新卒一括採用や正規・非正規格差といった雇用システムは変わらない。人々の意識もなかなか変わらない。その間に、若者をめぐる状況はますます悪化する。それを中高年の親が20年にもわたって支え続けることによって、社会問題にならずに、問題が先送りされる。まさに、若者の「失われた20年」と言ってよいのではないか。(本書より)

■第18回 関西政経セミナー
「国民主権で予算を決める〜国の事業仕分けと2010年度予算」
2月21日(日)16時より
第一部 パネルディスカッション
    尾立源幸・参院議員、事業仕分け主査
    前田武志・参院議員、民主党常任幹事会議長
第二部 懇親会 18時10分より
大阪研修センター(阪急十三駅西口 徒歩3分)
参加費 第一部 1000円 懇親会 2000円

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石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会
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TEL 03-5215-1330 FAX 03-5215-1333