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メルマガ♯がんばろう、日本!         136(09.12.14)
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「がんばろう、日本!」国民協議会
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09年度「望年会」
凌ぎの時代に求められる政治と主権者運動の賢明さを!

第78回 囲む会および第六回大会のご案内

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09年度望年会
凌ぎの時代に求められる政治と主権者運動の賢明さを!
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今年を「忘」れず、教訓として、新しい年を展「望」する、恒例の望年会を12月12日、市ヶ谷事務所にて開催。1月の第六回大会に向けて、政権交代後の主権者運動の新たなステージについて教訓を語り合った。

戸田代表からは、以下のような開会の辞。(超要約)

鳩山政権の現状は、「一歩前進したがゆえの、新たな迷走。後退ではない」。政権交代によって、わが国の政党政治は、いわば強制的にイノベーションの舞台に迫り出された。民主党政権は、明治以来の官僚統治に代わる「革命的」ともいえる統治システムの転換に、矢継ぎ早に取り組んでいる。しかし何の準備もない(その意味は後述)まま新たなステージに突入したがゆえに、足元は混乱、迷走といわれてもしかたない状況(予算・税制、普天間など)。これを、(政権交代さえできない)閉塞による混迷と同一視してはならない。あくまでも、「一歩前進した」がゆえの迷走であり、これを政党政治のイノベーションへと引き上げていく主権者運動こそが試されている。

「準備がない」のは政党だけではない。投票と陳情以外の政治参加を知らない有権者、自分の思いや要求をぶつけることが「参加」だと信じて疑っていない市民や国民として、「お任せ」政治の基盤そのものこそ、「準備がない」ことの本質である。有権者を主権者へ、納税者を主権者へ、市民を自治の主体へという活動の実感、実践がともなわずして「一歩前進、それゆえの迷走」に向き合う胆力は準備されない。

政権交代で、参加の風景は大きく変わりつつある。既存の団体や利害関係を介した参加では、陳情と投票以外の参加形態はなかった。一方でマニフェストを媒介に、既存の組織関係を介さずに参加しようという層が、社会のいたるところに生まれている。事業仕分けに対して「政治の『見える化』だ」と反応しているのは、そういう人々である。こうした人々とともに、投票と陳情以外の、社会をともに担うための幅広い参加をいかに創造していくのか。それが問われている。

同時に21世紀のわが国は、間違いなく「凌ぎ(しのぎ)」の時代である。人口減・少子高齢社会を迎え、単純な高度成長は望めない一方で、財政赤字の規模は敗戦時に匹敵する。これ以上の「粉飾決算」はもはや不可能、という時期に及んでの政権交代である。よって、最善のシナリオでも「胴体着陸」は避けて通れない。これがわれわれの現状だ。
これに対する責任意識が、20代、30代、40代のなかから生まれている。「30年後もまだ、われわれは現役世代としてこの社会を支えなければならないんですから」と。これはかつてのような(55年体制的旧世代に対抗する)世代交代論とはまったく違う。彼らの決定・指揮の下に陣形を組むべき時が来ている。

「凌ぎの時代」には、普通の人は足元を見たら耐えられない。前を向いて、目指すべき方向をしかと見据えて、重心を低くする。確かに目の前は「迷走」だが、これもわれわれが「閉塞」に決別することを選択した結果の、「一歩前進」したがゆえの迷走である。鳩山政権は、なんとかマニフェストを実現しようと踏ん張っている。政治家に「選挙での約束を守れ」と要求する以上、有権者にも自らの選択の結果に向き合う責任が求められる。マニフェストは四年間の約束だから、本来なら四年間は腰をすえて付き合うことが必要だが、せめて来年の参院選までは、「一歩前進」をなかったことにするようなことはしない、ということが最低限の約束だ。ここが主権者の踏ん張りどころ。(以上 超要約)

ある経営者は「民主党にパイプがないため困っている」と言いながら、「政権が交代したことは良かったと思っている」という。国民は、一歩前進したがゆえの混迷に耐えて、もう少し時間を与えようとしている。だからこそ鳩山政権は、政権維持(連立維持の足し算)に右顧左眄することなく、愚直に国民との約束にこだわり、めざす方向(マニフェストに込められた政策思想の軸)をこそ、国民に訴え続けるべきである。

乾杯の音頭では、前田武志参院議員から革命に匹敵する統治システムの転換が語られた。また蓮舫参院議員からは、事業仕分けの報告。「たった一時間というけれど、これまで自民党政権では無駄削減について、1分だって議論されたことはない」との“蓮舫節”に、拍手喝采。郵政選挙の苦杯から復活を果たした五十嵐議員、手塚議員、また初当選を果たした木村議員、初鹿議員、柿沢議員からは、それぞれ政権交代後のステージが述べられた。(代理出席/中山総理補佐官、笠議員)

地方議会の会員からは、「政権が代わって、自民系からの意見書が増え、その扱いをめぐって議論になっている」「陳情を地方組織で受け付けることになり、マニフェストの基準から精査する議論がさらにすすんでいる」「都議会でも第一党となり、議会運営が変わった」「個々の議員が自分の関心のある事項を取り上げるだけではなく、予算全体について議論できる土壌づくりがここまで進んだ」など、この一年間の活動が報告された。
また「バッジ」組と「非バッジ」組がチームとして活動してきた越谷、川崎、千葉、世田谷からも、主権者運動の新たなステージにむけた教訓が語られた。

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第78回 囲む会および第六回大会のご案内
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■第78回 東京 戸田代表を囲む会【会員限定】
12月21日(月)18時30分より
ゲストスピーカー 尾立源幸・参院議員、事業仕分けワーキングチーム主査
「事業仕分け〜参加する政治への一歩として」

*話題と関心を呼んだ事業仕分け。これをただの「政治ショー」にしてしまうのではなく、「参加する政治の深化」にどうつなげていくか、という観点からお話を聞くようにしたいと思います。
同人 2000円  購読会員 3000円(いずれもお弁当つき)

* 尾立参院議員には、2月21日開催の「関西政経セミナー」(大阪)でもご講演いただく予定です。

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●「がんばろう、日本!」国民協議会 第六回大会
政権交代 主権者運動は次のステージへ

2010年1月11日(月・祝)
総評会館 二階大会議室 

□記念シンポジウム 13時より17時  参加費 2000円
第一部 「政権交代のダイナミズムと日本外交活性化の課題」
パネラー 前田武志・参院議員、民主党常任幹事会議長、参議院拉致問題特別委員長
          民主党核軍縮促進議員連盟会長、地球環境国際議員連盟事務総長
      中西寛・京都大学教授
      李鍾元・立教大学教授
     (政務関係者 調整中)

第二部 「まかせる政治から参加する政治へ 市民自治の深化を」
パネラー 福嶋浩彦・中央学院大学教授、前我孫子市長、石川良一・稲城市長
      望月良男・有田市長、隠塚功・京都市議、堀添健・川崎市議 
ほか(要請中)

□新年会 シンポジウム終了後(17時30分より)、同所にて
会費 5000円

奮ってご参加を!

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石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
TEL 03-5215-1330 FAX 03-5215-1333