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□ 日本の選択は、あなたの一票から  日本再生をかける、政権選択の一票を
■「大いに関心はある」が「必ず投票に行く」となっていない人たちを、
 投票所に向かわせよう
■「分かっている」人たちには、組織者としての活動を!

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日本の選択は、あなたの一票から   日本再生をかける、政権選択の一票を
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■「大いに関心はある」が「必ず投票に行く」となっていない人たちを、投票所に向
かわせよう

熊    いよいよ選挙戦もあと一日と少し。政権選択選挙の扉を、おれら有権者の
力で開けられるかどうか、天下分け目の決戦だ。

八    なんとしても65%以上が参加しなければ、歴史の扉は開かない。11月9日
は、無数の名もなき市民がベルリンの壁を崩壊させた歴史的な日だ。オレら日本の有
権者も、自分たちの一票で政治が変わる、主権者革命が起こせるってことを示そう
じゃないか。

熊    そのためにも、「大いに関心はある」が「必ず投票に行く」となっていな
い人たち、主に無党派といわれる部分に集中的に働きかける必要がある。投票率が60
%台前半にとどまる場合と、65%を超える場合とでは、ガラッと変わるからな。なに
せまだ、100くらいの小選挙区で、自民と民主が競り合っている。投票率が数パーセ
ント動くだけで、ガラッと変わる。

八     昨日、菅と小沢が揃って応援演説に来るっていうんで、聞きにいったん
だ。小泉の時に負けないくらい人が集まっていたが、小泉の時とまったく違うのは、
みんなきちんと聞いているんだ。通行人や買い物客が足を止めて、小1時間の演説を
立去らずに聞いている。投票する際の判断材料や判断基準を持とうとしているってこ
とが、よーく分かったよ。

熊     そこに「絶叫」、「連呼」で「お願い」を繰り返すか、それとも正面か
ら、「自民党・小泉政権の継続か、民主党・菅政権への転換か、政権選択です」「民
主党のマニフェストと自民党のマニフェスト、どちらに可能性があると思いますか」
と問いかけるか。どちらが「聞く耳」をもつか、明らかだわな。

八     終盤戦に入って、新聞でも自民、民主のマニフェストの比較評価を、公
示後よりもさらに踏み込んでやっている。年金について、景気対策について、税金の
使いみちについて、「何を言っているか」はもちろんのこと、「どちらがそれを本当
にきちんとやれるか」という信頼性についても、確信的に語ることだ。

熊     口先だけなのか、本気・真剣なのか。「考えている有権者」は、最後は
そこを見極めようとするんだから。その層が「考えたけど、投票に行くまでにはなら
なかった」となるか、数パーセント動くか。これで小選挙区の結果はガラッと変わ
る。

八     50代から上の世代の無党派には「どうせ誰がやっても同じ」というのが
多いが、20代から40代前半の無党派はもっと切実に考えざるをえない。ここは判断基
準や判断材料を求めているんだ。だからマニフェストにも関心がある。ここに選択の
基準をはっきり示すことが第一だ。

熊     同時にそれを「必ず投票に行く」という行動に結びつけるためには、や
はり「他人に伝える」という行動提起が必要だ。「今日○○候補の事務所からこんな
電話がかかってきた・こんなことを言っていた」「今日、街頭演説でこんなことを
言っていた」というだけでもいいから。自分が理解した選択の基準を他人に伝える、
という自分自身の行動が伴うことによって、「必ず行く」ということがホンモノにな
る。

■「分かっている」人たちには、組織者としての活動を!

八     「大いに関心はある」が「必ず投票に行く」となっていない人たちを投
票所に向かわせる、というのはいわば『本隊』のところを固める活動だ。ここを外し
て投票率を数パーセント上げるという話にはならねぇが、同時に、『周辺部分』を切
り崩す手はずも必要になるな。

熊     そのことよ。ひとつはいわゆる広い意味での「保守」層のなかで、行き
場を失っている部分だ。小泉自民党に「距離感」を感じているのは、族議員だけじゃ
ない。森のとき以上に今回の選挙では、「比例区は公明党」と公然と言っている自民
党候補が多い。小泉執行部もこれを黙認している。本来は、共同体への責任意識って
ものが、保守の保守たる所以だから、そういう感覚からすりゃ、これはちょっと・・
・と思うわな。

八     選挙区情勢なんかを見ると、「公明票の八割は固めたが、自民支持層は
三〜五割」とかいう自民党候補が結構いるんだな。最終盤ではますます「公明票」頼
みが全面に出てくるから、さらに本来の「保守」票は行き場を失う。ここをどう持っ
てくるか。

熊     早い話YKK世代以上のところは「人の道」論だろう。例えば、中曽根
の切りかただ。定年制はいいとしても、あの扱いはないんじゃないか、仮にも党とし
ての約束を反故にする以上は・・・という感覚だ。小泉がこれまでの自民党のリーダー
形成と大きく違うのは、派閥の領袖としての面倒見をいっさいしてこなかった、個人
主義者という点だ。政局運営も、すべて自分の利害損得だ。それに対する「違和感」
を、単純に「旧い義理人情」と切り捨てるのではなく、社会的に位置付けることだ。

八     有事法制の問題で、前原さんが言っていたな(第49回定例講演会)。日
米基軸と唱えて思考停止になっている旧い保守とははっきり決別しなければならない
が、戦争経験世代ゆえの皮膚感覚からの懸念には聞く耳を持つべきだ、と。そういう
度量というか、現役世代の責任意識をきちんと示すことが、じつは「礼を尽くす」っ
てことの本質なんだよな。

熊     50代以下の現役世代は、もっとはっきりする。小泉流改革は「雇用なき
回復」に象徴されるように、「市場競争お任せ」だ。理念があってそうしているなら
まだしも、破綻のツケ回ししかしていないから、結果としてそうならざるをえないと
いう、サイアクの状況だ。地方経済などは、そのしわ寄せがモロにきている。ここは
「弱者救済」「○○に手当てする」という財政出動型救済策ではどうにもならないっ
てことを、保守層(地域経済に責任をもたざるをえないところ)ほどが知っている。

八     ここはストレートに「変える勇気」と「決断」を訴えること、そして決
定的には民主党が「信頼するに値する」ことを確信的に伝えることだ。政権運営能力
が未知数なのは当たり前、むしろ政官業癒着の政権運営能力なんぞ、ないほうがしっ
かり仕事ができること。有事法制をまとめたように、若手を軸に新しい統治能力は確
実に育っていること、この可能性にかけて日本再生の一票を! と自信をもって言い
切ることだ。

熊     『周辺部分』の切り崩しという点ではもうひとつ、学会がある。公明党
は終盤戦では、重点候補の小選挙区に総力戦で入るだろう。もともと知事選など、一
人を選ぶ選挙では、学会票の一部は民主党に流れている。当然だろう。一般的には、
学会員は政策指向的には自民党よりも民主党に近いんだから。

八     ところが今の公明党執行部の下では、それが自民党支持の方向に「捻じ
曲げられて」いるわけだ。そこでいくらかはやはり、行き場を失ったり、違和感を感
じたりする部分が出てくる。ここへの働きかけってわけだ。これは公明党の系列(地
方議員との取り引きなど)を通じてできることではない。学会の基盤に、「一有権者
としてのあなたの選択は?」と問うことだからな。

熊     終盤戦での公明党の票固めのキーポイントは、徹底した「民主党バッシ
ング」だ。5日の「公明新聞」一面タイトルは『民主のカベを打ち破ろう』だもん
な。これまでの選挙戦では、共産党との「ドフ板戦争」だったんだが、これも政権選
択選挙・二大政党の副産物だな。公明の地方議員は、やっきになって「民主党は無責
任だ」とやるわけだが、そうすればするほど、政策指向的には民主に近い普通の学会
員のなかには、違和感がでてくるだろうな。

八     ひとつは、「政治とカネ」だ。これは学会員が一番気にすることだろ
う。今度の選挙で、「政治とカネ」の問題を取り上げているのは、自民党か民主党
か。これははっきりしている。民主党は「企業献金を一円から公開」だ。自民党は政
治資金に一言も触れていない。都合の悪いことは争点にしないというわけだが、公明
党がこれに言及していないのはなぜか。従来の「政治とカネ」に厳しい姿勢はどこへ
行ったのか? 政権維持のためには目をつぶるのか? そういう連立のあり方で、あ
なたはいいのか? とな。

熊     もうひとつは「平和」だ。このままズルズル、イラクに自衛隊を派遣し
ていいのか? と。民主党は「現在の特別措置法に基づく派遣はしない」と言ってい
る。オイラとしちゃあ、現在とこれからの国際秩序に対する、もう少し日本の主体的
な関わり方―戦略からの問題設定があるべきだと思うがな。まぁこの際、これは
ちょっと脇におこう。政権交代してまずは、外交まで利権化されている現状を変えな
けりゃ先には進めないからな。

八     イラクの復興支援は必要だ。人道支援のために、必要なら自衛隊も出す
べきだし、その時には武器使用基準などをきちんと「国際標準」にする必要がある。
ただし、イラク支援は、アメリカに協力するのかどうか(どこまで付いていくのか)
ではなく、日本として国際社会にどう関わるか、という問題だ。ここできちんと問題
を整理していく可能性があるのは、自民党なのか、民主党なのか。

熊     一有権者として、あなたはどちらを選択するか、と問いかけることだ。
演説のときも、こうした各層の分解にそれぞれ訴える、ターゲットのみえる組織戦を
最後までやりきることだ。政権選択を問う型を持っていなければいないほど、終盤に
なればなるほど、「お願い」「連呼」に走る。そうなると陣営全体も、普通の人が近
寄りがたい雰囲気になっちまう。判断基準を求めている「考えている」有権者は、こ
れでイヤ気がさしちまう。

八     この悪循環に陥らずに、政権選択を有権者に問う、その各層に応じた組
織戦の型を確実に最後まで深めていこう。その蓄積が、「考えている」有権者を投票
所に向かわせる力になる。

熊      「大いに関心がある」は、前回の選挙より高い。ここが確実に投票に
いけば、数パーセントが動いて政権選択選挙の扉が開く。11月9日、ベルリンの壁崩
壊の日に、日本でも主権者革命を起こそうじゃないか!

*投票日当日の、「棄権防止」活動もお忘れなく。明るい選挙推進協会の調査によれ
ば、前回の総選挙で棄権した人のうち、「当日棄権することを決めた」人が約3割い
ます。考え、迷ったけれど、コレといった決め手がなくて・・・という有権者にも、
「今度の選挙は政権を選ぶ大事な選挙です。ぜひ政権選択の一票を投じてください」
と、最後まで訴えましょう。

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石津美知子 ishizu@ganbarou-nippon.ne.jp
民主統一同盟 「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
TEL:03-5215-1330 FAX:03-5215-1333