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メルマガ♯がんばろう、日本!         No.44(02.10.11)
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▼index
□ 政党政治の自滅? 民主主義の自殺行為?
□ みんな 本気なら 変えられる
 
 ■お知らせ
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□ 政党政治の自滅? 民主主義の自殺行為?
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    いよいよ補選が始まった(参院:千葉、鳥取10日から。衆院は15日から。
いずれも投票は27日)。補選が行われる七選挙区の有権者数は七百万人弱、全有権者
の十五人に一人が投票権を持つ計算になるわけだから、ホントなら、小泉政権に対す
る中間評価として、政権交代への大きな一歩になるはずだった。が、どうもトホホ…
だな。

    与党も野党も、はなっから勝負を投げてるとしか見えないね。勝敗ライン
を明らかにしないのだって、責任を逃げたいからだろう? 最初からそれじゃ、話に
ならねぇや。候補者の選び方だってメチャクチャだ。まるで政党ってものの態をなし
ていないじゃないか。

    候補者の公募がはやったのも、人材のリクルート機能も内部での調整機能
も完全になくなった結果だ。おまけに自民党のほうは、過去に民主党から出た人間を
公認に立てたりと、「何でもアリ」も極まれりだ。

ご隠居  危機の時には政策の大転換が必要じゃ。全体主義なら、「将軍様」の一声
で「謝罪」でも何でもアリの翼賛体制じゃが、政権交代でその転換をやるのが民主主
義社会じゃろ。その政権交代のためには、政党というものが、次の時代の方向と国民
のウォンツを汲み上げて、政策転換の機能を果たすわけじゃが、その政党が機能して
おらん。というより自己解体しておるわけじゃ。
戦前もそうじゃが、危機の時代に政党が自己解体するところから、全体主義・翼賛体
制がうまれるんじゃの。戦前と同様今回も、お国の危機だから翼賛体制となるのか、
それとも危機だからこそ政権交代となるか。

    じゃ、結構ヤバイじゃないっすか。政党がこんなにグヂャグヂャなら、
いっそのこと神奈川のように、出たいヤツがみんな出て、政党の都合とかそういうこ
とはすっ飛ばして、有権者がストレートに候補者を選ぶってほうがよっぽどマシじゃ
ないのか。長野のようによ。

    かもしれねぇ。だがよ、小泉政権に問うべきものがないわけじゃない。ま
ともな選挙ってのは、政権与党に対する業績評価が最低基準だ。経済危機にしろ、北
朝鮮との国交交渉にしろ、イラク攻撃にしろ、政府が国民に審判を問うべき課題はい
くらでもある。首相が国民に直接問いかけ、訴える機会なんだ。その機会を棒にふっ
て(国民からみれば「棒にふらせて」)、選挙戦を小泉劇場の全国巡業にすりかえ
るってのは、民主主義への謀殺行為だと、オイラは思うね。

    国運を左右するような重要な課題がこれだけ迫っているのに、この選挙結
果が政権運営に何の影響も与えない(「勝敗ラインなし」とはこのこと)というん
じゃ、民主主義の自殺だな。

ご隠居  危機の時代の転換の時に、既存の政党が溶解・機能停止しているというの
は、同時にチャンスでもあるのじゃよ。既存の政党は、依存と分配じゃ。下手に機能
すれば、主権者の「変えたい」に水を差す。ここが機能停止しているんじゃから、ス
トレートに有権者に訴えて、その「変えたい」を集約することができれば、それが政
党として駆け抜けることができるんじゃ。その起死回生のチャンスをつかめるかどう
か。

    だからよ、少なくとも俺らは、自分たちの意思をはっきり示す必要がある
んだ。永田町がどうこう、という話じゃなくて。何もしなけりゃYESってことにな
る。変えたいのならはっきり、NOだ。

    ついに株価は「失われた20年」だもんな(19年7ヶ月ぶりの8200円割
れ)。このままなら、「失政、悪政のツケを『日本売り』でさばく小泉・竹中流」
に、貯金も保険も何もかも身ぐるみ委ねるっていう選択をしたことになる。冗談じゃ
ねぇよ。
 
…と言っているところへ、選挙演説が聞えてきたようです。

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□ みんな 本気なら 変えられる
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○○のみなさん、こんにちは。いよいよ補欠選挙が始まりました。私はこの選挙に立
候補している▽□Δ◎です。
なぜ今ごろ選挙があるか。それは、○○から当選した××議員が口利き疑惑で辞職し
たからです。ここに住むみなさんのための「町づくり」が、政治家と一部の業者に食
い物にされていたんです。こんなことを続けていたのでは、日本も○○もよくなるわ
けはありませんよね。でも自民党の政治家は言います。「口利きをやめたら、政治活
動ができない」と。
こんな政治は変えたいと、みなさんも思いませんか。金権○○と言われてきたこの地
で、自民党を破れるかどうかは、口利き・利権政治を変えられるかどうかのバロメー
ターです。みんなで変えようじゃありませんか。
みんな本気なら変えられるんです。

今年のノーベル賞は日本人が二人も受賞しました。みなさんも、おおいに励まされた
んじゃありませんか。とくに43歳の田中さんは、博士でも教授でもない。最初の会見
は作業服姿という、サラリーマンです。私たち普通の人間にだって、何ごとかをなす
ことができるという、希望と勇気がでてくるじゃありませんか。
株価は連日、最安値を更新。失われた10年どころか20年前の水準で、仕事にも生活に
も先が見えず自信喪失の私たちに、今もっとも必要なのはこのことじゃないでしょう
か。
政治家がだらしないとグチをこぼすよりも、自分の「変えたい」に正直に、自分の
「変えたい」を意思表示しようじゃないですか。それを阻むものはないはずです。
自分の「変えたい」を意思表示することは、自己責任でできます。それを政治家のだ
らしなさのせいにして、自己責任をうやむやにしたら、自分の仕事もできなくなりま
す。
ノーベル賞を受賞した小柴さんは、「自分の仕事を本気でやれば楽しくなる」と言っ
ています。自分の仕事を本気でやるには、自己責任が必要です。小泉さんに自己責任
がありますか? 竹中さん、塩じいにありますか? ないから、これだけ経済が大変
なのに「他人事」のようにしていられるんじゃないですか。
みんな本気なら変えられる。自分の「変えたい」に正直に、行動しようじゃありませ
んか。民主主義は、そこから始まるのです。

北朝鮮に拉致された人たちの一時帰国が決まりました。なにがなんでも今月末から、
国交交渉をはじめようという意図が見えますが、曲がりなりにも北朝鮮に譲歩を迫っ
て事態をここまで引っ張っているのは誰の力でしょうか。
小泉さんががんばっているからですか? 外務省が信頼回復のために一生懸命やって
いるからですか? そうじゃないでしょう。
小泉さん、共同宣言には「拉致」も「謝罪」も一言も入っていないのに、平気で署名
をしてきたのです。北朝鮮は、公式文書に入っていることだって、平気で破る国で
す。それを「一件落着」にさせずに、真相究明・生存者の一ヶ月以内の帰国と、一歩
もひかずにやってきたのは、横田めぐみさんのご両親をはじめとする家族の会のみな
さんの活動です。それがなかったら、あの外務省がここまでやったと思いますか?
家族の会のみなさんは、与党も野党も外務省も「北朝鮮を刺激するな」と言い、日本
社会全体が拉致問題を無視してきたときからずっと、道理を訴えつづけてきました。
その矜持ある姿勢が、私たち国民の心を打つのではないですか? この家族の会の活
動が世論を動かしたからこそ、小泉さんや外務省が、国交交渉再開のためには拉致問
題を解決する必要があるというラインで動かざるをえなくなっているのです。
家族の会のみなさんが、北朝鮮との交渉の方針をだし、外務省がそれに沿って北朝鮮
と交渉をする。それを国民世論が注視している。
国民主権というのは、こういうことを言うんじゃないでしょうか。

家族の会のみなさんは、特別な人ではありません。日本のどこにでもいる普通の人で
す。ノーベル賞を受賞した田中さんも、ふつうのサラリーマンです。普通の人が、小
さき道理を訴え続ければ、他人を動かす矜持が生まれます。普通の人が最低、自己責
任さえ果たせば、その社会は健全になるんです。
みんな本気なら変えられるんです。
口利き政治をした政治家は選挙できちんと落選し、失政を繰り返した政権は選挙でき
ちんと政権交代する。こうした当たり前の民主主義を、この国に、ここ○○から根づ
かせていこうではありませんか。

私はこの国を、政治を、○○を変えたい。
みなさんひとりひとりの「変えたい」と、力を合わせて変えたい。
みんな本気なら変えられる。
10月27日、あなたの「変えたい」を意思表示してください。

□ ◆□ お知らせ □◆□

□『日本再生』282号・発売中(300円)
政権交代の力強き主体基盤へ、戦列を整えよう!
論評/小泉訪朝
講演会/政治の構造改革と政権交代の基盤整備/飯尾潤・政策研究大学院大学教授
インタビュー/上田清司・衆院議員 木下敏之・佐賀市長

□「がんばろう、日本!」国民協議会 第二回全国大会
政権交代のための国民主権の波を!
2002年10月27日(日)   砂防会館
記念シンポジウム  午後1時より6時(開場 12時30分)
 基調提起  戸田代表「保守したければ改革せよ―改革保守としての矜持を」
 記念講演  李鍾元 立教大学教授「日韓関係の新ステージと東アジアの未来」
パネルディスカッション 「われわれの政権交代戦略」
     松沢成文、達増拓也、原口一博、武正公一、大塚耕平
     古川元久 中塚一宏(各衆参若手議員)ほか
懇親会   午後6時30分より

□ 第43回定例講演会(パネルディスカッション)
「日米同盟の再設計―安全保障から考える」
11月24日(日)午後1時より
全逓会館(水道橋西口)
長島昭久氏(前米国外交評議会)/村田晃嗣氏(同志社大学助教授)/R.エルド
リッヂ氏(大阪大学助教授)
参加費・会員/1000円 一般/2000円

******参院・千葉補選に統一候補、若井康彦氏!*****
収賄にからむ井上・元参院議長の辞職に伴い、10月27日に行われる参院千葉補選に、
若井康彦氏が、野党・市民・労組が参加する「円卓会議」より立候補した。
若井氏は地域プランナーとして全国各地で活躍。昨年の千葉県知事選挙では惜敗した
が、今回は、千葉を変え・日本を変えるために出馬。昨年9月の第一回大会記念シン
ポジウムにもパネラーとして参加した。
政官業の癒着を千葉で覆せるかどうかは、政権交代の分水嶺ともいえます。
千葉に住んでいる方はぜひご支援を!
千葉にお知りあいがいれば、ぜひ一言、若井さんを紹介してください!
【合言葉】 みんな 本気なら 変えられる


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石津美知子 ishizu@ganbarou-nippon.ne.jp
民主統一同盟 「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
TEL:03-5215-1330 FAX:03-5215-1333