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メルマガ♯がんばろう、日本!         ・34(02.6.11)
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▼index
 ■ 政権交代こそ、失政十五年の総括
  □ なんかヘン! 続出する小泉政権のトンデモ事態
  □ くたばれムーディーズ!? (以上は33号) 
  □ 改革のためには“変わらざるもの”をこそ
  □ チーム力の勝利だ

 ■お知らせ
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  ■ 政権交代こそ、失政十五年の総括 その2
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□ 改革のためには“変わらざるもの”をこそ

熊   ところで、福田官房長官の「非核三原則見直し」発言、あれもトンデ
    モものだな。有事法制を審議しているとき、しかも核保有国同士のイ
    ンド・パキスタンが“一触即発”と言われているときに、なんでそう
    いうことを言うか。現実政治と向き合う当事者意識のカケラもない
    や。
八   問題は「憲法改正の話も出てくるような時代になったから、何か起こ
    ったら国際情勢や国民が『(核を)持つべきだ』ということになるか
    もしれない」という発言だよ。不見識もはなはだしい。憲法や非核三
    原則のような“国是”を見直す大改革には、“変わらざるもの”をは
    っきりさせる、というのが大原則だ。「時代が変わったから」などと
    いう安易なうすっぺらなことでは、国や民族の誇り、歴史といった肝
    心なものが消えてなくなる。これこそ戦後の虚ろの典型だよ。
熊   「時代が変わったから、日米安保容認」という社民党じゃあるまいし 
    仮にも岸や福田の流れを汲むはずのものが、そんなことでどうするっ。
八   村田晃嗣先生が講演で紹介していたな(277号掲載)。ポツダム宣言
    受諾の玉音放送の原稿を書いたのは安岡正篤だが、一箇所書き換えら
    れていた。「時運ノ趨ク所堪エ難キヲ堪エ…」のところが、安岡の原
    稿では「義命ノ存スル所堪エ難キヲ堪エ…」となっていた。安岡は、
    だから戦後の日本はダメなのだと、ずっと嘆いていたそうだ。
   「時運ノ趨ク所」では、目の前の力関係がまずくなったという以外のな
    にものでもない。「義命」つまり大義もへったくれもない、物欲主義
    だ。もちろんここで安岡が言う「大義」とは「大東亜解放」とかの三
    百代言じゃない。国家の再生、民族の再生、さらには世界平和を実現
    するという大義だ。「負けて目覚める」という矜持を忘れて自分を見
    失ったものが唱える「改革」では、無責任連鎖が増殖するだけだ。
熊   憲法改正だってそうだ。「時代が変わったから」なんて言うのは、こ
    の十年、十五年(冷戦後の紆余曲折、失政十五年)で何も学ばなかっ
    た連中だけだよ。これも村田先生の講演(前出)で紹介されているが 
    60年安保当時、岸は憲法改正、再軍備、日米安保改定というアジェン
    ダを考えていたが、当時の政治状況では「もっともできそうな」日米
    安保改定がやっとだった。つまり憲法をどうするかは、「将来の」国
    民の主権者としての成熟に委ねられた「宿題」だということだ。その
    歴史の宿題に正面から向き合う主体を、どう準備してきたのかが問わ
    れているんだ。
八   今、俺らがそれに向き合おうってことだよな。国民が主権者として“国
    のありよう”を考えるようになったときにはじめて、憲法改正に向き
    合える。60年当時はまだ、圧倒的多数の国民が、自分の「戦争体験」
    のマドから見ているのだから、「二度と戦争はゴメン」というレベル
    での話になるのは当たり前だ。だが今は、国民のなかでも、政治や社
    会、国のことは心情倫理や私的体験を絶対化して語るのではなく、責
    任倫理で語らなければならない、という国民主権の作法は定着しつつ
    ある。だからこそ、小泉政権へのトンデモぶりに対しても、これまで
    とは違って「職責を問う」という厳しさがあるんだ。
熊   問題は、政治のほうがそういう国民のメリットウォンツをキャッチで
    きず、完全にミスマッチになっていることだ。だから相変わらず「遺
    恨試合」か、ノーテンキでうすっぺらな現状追従しかできないから、
    完全に別世界だよ。
八   福田発言は、憲法にしろ非核三原則にしろ、「国のありようを論じる」
    姿勢がまるでなっていない。非核三原則で言えば、歴代内閣が繰り返
    し「国是」と言明し、それでノーべル平和賞も受賞している。日本の
    国際社会における“顔”だ。それを変えるというからにゃ、それ相応
    の責任と信頼の裏打ちがともなわなければならない。そういうことが
    まったく分っていないから、官僚答弁のような薄っぺらな法律解釈論
    になるんだ。
熊   政治家が、官僚と同じような法解釈論争をやってどうするんだ。「核
    を持つべき」なのか「持つべきでない」のか。政治家としての理念を
    語れってんだ。それに「国民の意見がそうなれば」というのは一見、
    民主主義みたいにみえるが、「民意」ってものをバカにしてるとしか
    いいようがないね。国是にかかわる議論―民意の集約ってのは、世論
    調査みたいなものとは訳が違うんだ。歴史総括の共有として議論をね
    りあげていく過程を政治家が担わなくてどうするんだよ。そんなこと
    だから、主権者のウォンツが見えないんだ。
八   「経済大国になっても軍事大国にはならない」とか非核三原則とかは、
    “敗戦国にはめられたギプス”であったと同時に、二度と単独主義の
    誤りを犯さないというわれわれの生き様として、内在化されたもので
    もあるはずだ。「時運ノ趨ク所」というのでは、覇権国に抑えつけら
    れてはめられたギプスのままだが、「義命ノ存スル所」なら矜持をも
    って内在化できたんだ。この結果が、憲法改正を未来に向かって議論
    できる国民主権の成熟として問われているってことだ。ここにウォン
    ツが生まれているんだ。
ご隠居 “変わらざるもの”というのは、とどのつまり「責任」や「信頼」と
    いうことじゃ。これはいつの時代でも変わらん。社会的な表現が時代
    によって変わるだけじゃ。憲法や非核三原則といった国是を論じるリ
    ーダーとしての責任感、フォロワーとしての責任感。ここが具体的に
    はっきりしてきたからこその風景じゃよ。そして信頼というのは一朝
    一夕にはできん。熊や八なら十年一日のごとき責任感(稼ぎと務め)
    の積み重ね、リーダーなら二十年、三十年の蓄積じゃ。なぜならリー
    ダーが問われるのは、時代や社会の大きな転換の時じゃが、そういう
    ことは毎年毎年はないからのぅ。信頼を築くにはそれだけの時間がか
    かるが、壊す時は一瞬でも壊せる。これがホンモノ、“変わらざるも
    の”なのじゃ。 “変わらざるもの”があるからこそ抜本的な改革を。
    これが改革保守じゃ。
熊   その肝心なものがない、「時運の趨ク所」でやってれば、いつのまに
    か「馬糞の川流れ」ってことになるわけだ。
八   きったねえな。何かしら固まってたようにみえのが、川に落ちたらモ
    ロモロ、バラバラってか? 確かに利権配分機能が崩壊した自民党政
    治そのものの姿だな。
ご隠居  責任と信頼というのは具体的じゃ。要するに、透明性とアカウンタ
    ビリティーということが、日常の前提、人間や組織の体質になってお
    らんと、責任と信頼というようには蓄積されんわな。そのことがリー
    ダーや議員のところでも、国民、フォロワーのところでも人間模様と
    してまではっきりしてきたということじゃよ。それが国民主権の成熟
    の風景じゃな。

□ チーム力の勝利だ!

熊   その国民主権の成熟をじっくり仕込むことで、政権交代を準備しよう
    ってことですよね。今年10月には補選(衆議院3 参議院2)がある。
    政官業癒着の構造と戦う側に「われわれの代表」をつくれるかどうか、
    という選挙だ。
八   さらに来年春は統一地方選挙だ。目先の利害が露骨にからむからこそ、
    「自覚が高い」有権者ほど投票に行かないという悪循環を、足元から
    断ち切るべきだよ。政官業癒着の構造と戦う側に「われわれの代表」
    をつくる、「政治に口利きを求めない有権者が政治参加する以外ない」
    ことを、足元からきっちりやろう。それで、政権交代のための総選挙
    を構えて行くってことだ。
熊   9日投票の中野区長選も、前回より8ポイント投票率は上がっている。
    16日には立川市議選が、23日には松戸市長選、7月7日には府中市長
    選がそれぞれある。国民主権をジワジワと成熟させようや。
    選挙の時によく考えて投票する、というのでは不十分だ(橋爪大三郎
    「政治の教室」PHP新書)。選挙はいわば収穫だ。収穫のためには
    水やりや種まき、それ以前に土壌をつくるといったことが必要だ。そ
    のためにも選挙事務所に行ってみたり、候補者の話を直接聞いたりし
    て「透明性とアカウンタビリティー」を検証しよう。
八   利害関係者だけの「組織選挙」かそうでないか、選挙のときだけの「に
    わかボランティア」かそうでないか、事務所に行ってみればすぐ分る。
    普通の人が選挙のあるなしにかかわらず、政治をよくするために、よ
    い政治家を育てるためにボランティアで活動するというのが、政党政
    治の基盤整備の第一段階だ。
熊   政官業癒着の「組織力」は、いまや「馬糞の川流れ」。国民主権のチ
    ーム力を今こそ発揮しようってな。日本代表の活躍だって、「それぞ
    れが持ち場できっちり仕事をしたからだ」って選手はみんな言うじゃ
    ないか。チーム力の勝利だよ。チーム力だからこそ、個性が光ってる
    んだ。
八   自分の持ち場で仕事をしないで「感激」してるのは小泉だけさ。日本
    代表の活躍のおかげで、海外の日本をみる目も微妙に変わっている。
    イギリスのサポーターは「日本人の品行のよさ」を称え、中国紙も「今
    後10年間は日本を手本にすべきだ」と言っている。政治が変われば、
    政権交代をすれば、日本の底力は十分発揮できる。国民の再生力を活
    かすためにも、国民主権の波で政権交代だ!

□◆□ お知らせ □◆□
□第40回定例講演会
「わが国の防衛を考える」
前原誠司・衆院議員(民主党幹事長代理)
6月18日(火)午後6時30分より
日本青年館 502室
コメント・長島昭久氏(前米国外交評議会)

□第41回定例講演会
「外務省改革と対ロ外交の再構築」
兵藤長雄・元外務省欧亜局長・東京経済大学教授
原口一博・衆院議員
7月16日(火)午後6時30分より
総評会館 203室
*いずれも参加費は、会員1000円/一般2000円

□『日本再生』278号・発売中(300円)
第39回定例講演会「日本経済再生の構想」大塚耕平・参院議員
インタビュー/福山哲郎・参院議員 兵藤長雄・元外務省欧亜局長

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石津美知子 Email:ishizu@ganbarou-nippon.ne.jp
民主統一同盟 「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
TEL:03-5215-1330 FAX:03-5215-1333
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