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 メルマガ♯がんばろう、日本!         ・16(01.07.17)
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▼index
■ どうした小泉、「簡潔、断定、すり替え」の話法で、実りある改革の合意
ができるのか?
―参院選序盤戦の情勢と中盤戦の指針―

□小泉人気沈静化へ、キーワードは業績評価・政権交代
  参院選序盤戦の情勢
 □ 反転攻勢へ転じる折り返し点(中盤戦の戦い方/街頭演説編)
  「どうした小泉、自民党解体はどこへ行った? 小泉改革は自民党延命装
   置か?」
  「生活のにおいのしない『構造改革』は総無責任体制」
 □今週末を反転攻勢への転換点に

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 ■ どうした小泉、「簡潔、断定、すり替え」の話法で、実りある改革の合意
ができるのか?
―参院選序盤戦の情勢と中盤戦の指針―
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 □小泉人気沈静化へ、キーワードは業績評価・政権交代
  参院選序盤戦の情勢

《小泉人気沈静化へ》
・サンケイ新聞7/17より
小泉内閣支持  67.0(4月 80.9)
    不支持 13.2(4月 6.9)
        男16.7 女9.8
・朝日新聞7/17
小泉改革を評価する 77%から60%台へ(神奈川69 岩手61)

小泉人気はピークを過ぎてきたことが伺える。重要なのは、こうした変化をもた
らしている主体がどこにあるのかということ。当初、小泉内閣に期待した、改革
期待・支持層のうち20から30パーセント程度が、「小泉で改革はできるのか(で
きそうもない)」「自民党は変わった?ん?」と、距離を置いて考え始めたこと
を意味している。
こうした層は、都議選の時以上に、考える材料・手がかりを求めており、電話か
けに対しても「じっくり聞く」という反応はさらに深まっている。さらに「業績
評価」「政権交代」ということで話していくと、自分なりの考えや意見を言って
きて討議になるということも、都議選の時以上で、一時間電話をかけていると
1,2件はそうした「話し込む」電話になっている。当然ここでの内容は、98年
「第二の敗戦」以降の業績評価、細川以降の政界再編の総括・政権交代可能な政
党政治という話になる。(そういう話に、自分なりの意見を言う、あるいは一方
的に聞いているだけではない、という反応が確実に出始めている。これまでの選
挙戦に比べると大きな変化)
有権者はここまできている! 問われているのは、活動家の働きかけ!
以下に序盤戦での電話かけの反応の例を記す。有権者の主体分解がどこまできて
いるかの一端として。街頭での反応については、女屋君の報告(掲示板に毎日掲
載)を参照されたい。
(掲示板はhttp://www.ganbarou-nippon.ne.jpより「会員専用」を開き、ID=
ganbarou パスワード=0923を入力)


《キーワードは業績評価・政権交代》
・7/14担当O 小泉支持者でも既得権層が責任をとらない改革はダメだという点
では一致している。小泉改革では責任をとらず、痛みは国民が負うものになるこ
とをはっきりさせるようにもっていけば分解する。
・7/14担当M 小泉政権に対する評価というのは一通りではなく非常に多種多様
であった。そしてその人が主権者としてどういう立場にたっているのかがもろに
反映していると思った。「小泉さんやってくれるんじゃないですか」という願望
みたいなことを言う人は、観客席から話をしている。また「小泉では変えられな
い」というなかにも、共産・社民的範疇で批判している人と、政治について正面
から見据えようとしているから小泉内閣の本質がわかるという、大きく分けて二
通りの人がいた。後者について責任性ということが入り、政界再編が入るという
人が一番話しに引き付けられる。
・7/14担当A ランクBの主な反応 「小泉で改革はできるか?」に、自民党は変
わらない、ひとりでは無理、靖国などを見ていると感情論ばかり等「無理なので
は」が大半。具体策が出ていない、まだ評価するには時間が短いとの声も。この
層には、自民党の業績評価で投票を、具体策を言えない理由を入れて政権交代を
と言うと、「なるほど」となる。
・7/15担当N 「国民は迷っている」「小泉さんは改革というが何も変わらな
い」「これで自民党が勝ったらそのまま選挙なしになっちゃうんだよね」という
のに対して「政権交代」ということを入れて「あの時はやむをえなかった、とは
言えない」と言うと「そうなんだよね」とじっと聞いている。
・ 7/15担当I 会話になった40件のうち、
小泉になっても何も変わらない  6件
まだはじまったばかり、大きな目で見るべき、これからだと思う   10件
小泉になって変わったと思う   2件
それ以前で話が終わる      22件
小泉政権への評価まで話がいくと、それまで「ハイハイ」と聞くだけだった人が
急に勢いづいて「あんなもので何も変わりゃしない」となるなど、政治にかかわ
る発言のきっかけになる。思ったよりも「長い目で見るべき」という主婦が多
い。この10年の総括や98年からの業績評価、具体的な公約ということで切り込ん
でいく。「一言言いたい」という人も、それぞれ自分なりに経緯を記帳している
(金融国会の時の対応、不祥事への対応など)ので、政権交代のためには支持基
盤もそれにふさわしいものになるということが主体的に入る前夜にある。

□ 反転攻勢へ転じる折り返し点(中盤戦の戦い方/街頭演説編)
「どうした小泉、自民党解体はどこへ行った? 
 小泉改革は自民党延命装置か?」
「生活のにおいのしない『構造改革』は総無責任体制」

 みなさん、小泉さんが首相になって、政治が身近になったと言われますね。そ
うですよ。自民党の候補者のところには、「小泉さんはいつ応援に来るのか」な
んていうだけじゃなくて、「おたくはどこの派閥なのか」「当選後橋本派にとり
こまれるようなら民主党に投票するが」といった電話やメールがたくさんくるそ
うです。
 こういうことは、どんどんやりましょう。有権者としてどういう投票をするの
か、よく考えましょう。そのための材料を、自分からあつめに行こうじゃありま
せんか。こんどの参院選、自民公明が過半数をとればこの先間違いなく三年間
は、国政選挙の機会はなくなります。日本の再生にとってこの数年は、のるかそ
るかの分水嶺。あの時自分はこういう理由でこう投票したと、はっきり責任のと
れる投票をしようじゃありませんか。風や空気のせい、あの時は仕方なかったで
はなくて。
 そうやって有権者が考え始めると、「具体策なき理念を語れ」「15秒のフレー
ズを繰り返す」という小泉話法の空虚さが見えてきませんか?
 「聖域なき構造改革には異論はないが、どこまで痛みを耐えればいいのか」み
なさんが知りたいのはそういうことではありませんか? 改革が必要だというこ
とは分かる、まんざら「構造改革は生活破壊だ」と言うつもりはない。次の時代
のために必要なら、痛みも甘受する覚悟はある、だからこそきちんとしたビジョ
ンを示してほしい。まじめにそう考えているでしょう?
 それに小泉内閣は答えていますか? 評価するにはまだ時間が必要、という方
はぜひ、自民党の政見放送を見てください。小泉さんと俵万智さんが対談してい
るヤツです。冒頭から短歌の話で盛り上がり、ロンドンで「オペラ座の怪人」を
見たとか言う話が続く。いったいどこに政策の話がありますか? 改革で痛みが
伴う、不良債権処理では政府の見通しでさえ20万人、民間の計算では100万人か
らの失業者がでると言われているんですよ。そんな痛みのことなんか、どこ吹く
風と、短歌に興じ、ミュージカル談義に花を咲かせる。これが小泉内閣なんじゃ
ありませんか? これで「改革の痛み」が見えるんですか。
 「不良債権の最終処理でどのくらいの中小企業が倒産する見通しか」との質問
に対して小泉さんは「倒産の見通しより雇用をいかに創出していくかを言ったほ
うがいい」と言っています。これは問題のすり替えじゃありませんか? 痛みに
耐えても改革をといっておきながら、肝心の痛みについては「見ないふり」。そ
れでほんとうに改革の覚悟を共有できますか?
改革は私たちの人生設計です。子供たちにはどういう社会でそだってほしいの
か。そのために私たちは何をなすべきか。それを真剣に考えるからこそ、改革が
必要だ、そのためには痛みにも耐えようと、国民の少なくない部分が考え始め
た。そういう覚悟や真剣な気持ちを、小泉内閣で共有できますか? とてもこれ
ではできませんよね。
ここにきて株価はいつ一万二千円を割るかという状況です。森内閣の時よりも悪
いんです。まさに小泉不況ですよ。それに対して、小泉内閣の誰が責任を感じ
る、あるいはなんとかしなければという言動をしていますか? だーれもしちゃ
いませんよ。この無責任ぶりは森内閣以上じゃないんですか? 
ある、すし屋のオヤジの話です。
「小泉さんが言うように、大の虫を生かすためには小の虫を殺さなきゃならない
ってことも、分かりますよ。でもね、改革のおかげで工場や市場がなくなった
ら、その周りで何代も続けてきた小さなカレー屋や定食屋は、おまんまの食い上
げなんだよね。みんなそれぞれ努力してやってきたんだよ。バブルの時だってう
まい話に乗らずにさ。痛みが避けられないのは分かるけど、だったら誰がどれだ
けってのをはっきりさせてくれないと。
私らだって自己責任ですよ。若い衆が何人も独立してったけど、うまくいくのは
十人に一人ですよ。それでもね、挑戦するのは自分の腕で勝負できるって思うか
らですよ。だけどそれは公平な競争ができるからで、税金でうまい汁をすったヤ
ツが生き延びたり焼け太りしたりして、真面目に働いてきたヤツが貧乏クジひか
されるような世の中だけはゴメンだね」
自民党解体なき構造改革とはこういうことです。だからこそ、自民公明過半数割
れで、既得権に切り込む構造改革を、ということなんです。

□今週末を反転攻勢への転換点に
外務省の汚職は、機密費同様、システム化されたタカリ構造に何一つ手がついて
いないことを明らかにした。KSD、機密費、株価と、森内閣の3Kといわれた問
題について、小泉政権はいったいどんな責任を取ったのか、また取る姿勢を示し
たのか。何ひとつやっていない。なかったことにしている。こんなことで、国を
任せられますか。私たちの人生設計を託せますか。
この週末、総理も外相もイタリアの夏休みを満喫するのでしょう。ミサイル防衛
や京都議定書、世界経済の動向など重要な問題について、何一つ日本の出番はな
いでしょう。どこのレストランに行った、どこそこで観劇したといったことだけ
が話題になるのでしょうか。
この週末、まだ「決めていない」多数の有権者は、政見放送やコマーシャル、選
挙公報や演説などで、判断材料を得ようとするはずです。ここできちんと考える
材料を伝え、後半戦での反転攻勢への糸口を開こう!
●「迷っている」「距離を置き始めている」有権者にはまず、小泉改革の危うさを
徹底的に訴える。
● そこから98年以降の業績評価を(メルマガ15参照)。既得権に切り込まない
「構造改革」とは何か。小泉改革の検証基準とわれわれの構造改革の原則を提
示。
● そして自民公明・既得権構造に切り込む構造改革、政権交代の基盤整備を進
める有権者再編へ

□◆□お知らせ□◆□ 
《「囲む会」など》
国民協議会例会 8月4-5日      民主統一同盟東京事務所
囲む会(東京) 7月28日 17:00〜 民主統一同盟東京事務所
 同 千葉   8月18日 16:00〜 千葉バーディーホテル
 同 北九州  8月26日 13:00〜 ステーションホテル小倉
 同 金沢   8月12日 12:00〜 アートシアターいしかわ
※オブザーバー参加、歓迎します。

■「がんばろう、日本!」国民協議会 全国大会
  平成の草莽崛起を
 〜政権交代可能な政党政治の基盤整備をおしすすめよう〜
 □シンポジウム□
 ・9月23日(日) 午後1時から6時(開場 12時30分)
 ・砂防会館(シェーンバッハサボー)
 ・基調講演  戸田政康 
 ・パネルディスカッション1:国会議員
  「政権交代可能な政党政治と国民主権の発展をめざして」
 ・パネルディスカッション2:自治体首長
  「国民主権の発展と市民自治の深化」
□懇親会□
 ・9月23日(日) 午後6時30分から(シンポジウム終了後)
 ・砂防会館(シェーンバッハサボー)


◇◆メールマガジンの配布先を募集しています◇◆
お申込みは、http://www.ganbarou-nippon.ne.jp より



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民主統一同盟 http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
石津美知子 Email:ishizu@ganbarou-nippon.ne.jp
TEL:03-5215-1330 FAX:03-5215-1333
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