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 メルマガ♯がんばろう、日本!         ・15(01.07.13)
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▼index
 ■参議院選挙・街頭演説編
  どうした小泉、自公・既得権構造に切り込む改革のプランを示せ! 
  自民党解体なき「構造改革」は、最悪の自民党延命装置
 
 □ どうした小泉、いつから自民党の解体ではなく延命装置になったのか
 □ どうした小泉、自公・既得権構造に切り込む改革のプランを示してみろ!
  
   それとも小泉改革は「抵抗勢力」とのできレース?
 □ 98年参院選以降の業績評価を

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 ■参議院選挙・街頭演説編
  どうした小泉、自公・既得権構造に切り込む改革のプランを示せ! 
  自民党解体なき「構造改革」は、最悪の自民党延命装置
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□ どうした小泉、いつから自民党の解体ではなく延命装置になったのか

 みなさん、小泉さんは「私を総裁に選んだのだから、自民党は変わった」と言
っています。そうでしょうか。自民党は変わってなんかいません。みんな「小泉
さんのお面」をかぶっているだけですよ。以前、そういう選挙をやったところが
ありましたね。そうです、オウムですよ。あれと同じじゃないですか。
 改革は自民党の解体なしにはできっこない。だから国民は小泉さんに期待した
んでしょ? 一体いつから、小泉さんは自民党の解体ではなく、自民党の延命を
「改革」とすり替えるようになったんですか。都議選の結果にはしゃいでいるの
なら、自民党に投票したあなたも「ちょっとまてよ」と思いませんか?
 小泉さんは先日「自分のつくった予算―改革の予算―が通らないようなら、自
民党を壊してでも改革をする」と言ったそうです。よーく覚えておきましょう。
これは「公約」です。でも、もしそうなった時に、小泉さんにそこまでのハラが
あると思いますか。はやくも「自民党は変わった。だから小泉の自民党に」とノ
ーテンキに歌っている人に、ほんとうにハラを据えて改革をやる、そのためには
自民党を壊すことも辞さず、ということができると思いますか? 自民党の病は
そんな程度のものなんですか。細川政権から10年近く、改革の前に抵抗し、既得
権にしがみつき、政権維持のためには何でもありとやってきた自民党が、その程
度で変わるなら、橋本さんは無能なんですか。小渕さんはなぜ命をすり減らした
んですか。
 世の中そんなに甘いもんじゃないってことは、みなさんだってそれぞれ一生懸
命生活していればわかるんじゃありませんか。ねぇ、そこのお父さん。そろそろ
そういうことを考えましょうよ。会社だって変わるためにどれだけの苦労が必要
ですか。最低、上はこれまでの経営の責任を取られなければなりませんよ。それ
もしないで社員の首だけ切って生き残ろうなんていう会社は、いずれ潰れます。
そうでしょう。
 どこかのタウンミーティングで参加者が「聖域なき構造改革に異論はないが、
どこまで痛みを耐えればいいのか、それが見えてこない」と言った。これに小泉
内閣の誰一人として答えていないんです。日産のゴーンさんはこれを語ったから
こそ、つらく厳しい痛みも可能になった。そういうものでしょう。
 でも小泉さんは「精神の構造改革」なんてことしか言わない。これを聞くと年
配の方は思い出しませんか「欲しがりません、勝つまでは」というのを。一時の
熱狂で国の方向を誤った、その道だけは二度と繰り返さないようにしたいものじ
ゃありませんか。それが私たちの時代の民主主義の成熟というものではないです
か。せめてそれで次の世代へ引き渡そうじゃありませんか。
 痛みは責任のある人たちほど重く、というのは当たり前のことです。ところが
その原則が忘れられて、みんなで等しくとなれば、責任者には税金で尻拭いを、
ツケは国民にとなりますよ。そうなれば、今なんとか自力でメシが食えて税金を
納めている層(年収500-1200万くらいか)が、一番打撃をこうむることになりま
すよ。
 
 
□ どうした小泉、自公・既得権構造に切り込む改革のプランを示してみろ! 
それとも小泉改革は「抵抗勢力」とのできレース? 

 小泉さんは何かというと「自分はここまで『変える』と言っている。かつての
自民党にはできなかったことだ」といいます。しかしみなさん、道路特定財源に
しても特殊法人にしても、「見直す」といいながら「どう変える」とは一言も言
っていない。全て「具体的なことは参議院選挙の後」ということです。
自民党総裁なんですから、選挙の前に一つでも二つでも、改革の具体的方向を示
すような政策を公約にしてもよいのに、そしてそれができるのに、しようとしな
い。自民党内の抵抗が強いからですか? そうじゃありません。「抵抗勢力」
は、選挙後より前のほうがおとなしくしているのは当たり前でしょ。そのときに
有利にハードルを設定しないで、選挙後に何ができるんですか。
 これはどうも、いわゆる「抵抗勢力」と言われる自民党の人たちと小泉さんは
出来レースをやっているんじゃないか。そう思いませんか?
 石油公団の廃止なんて言っていますが、あんなものは今まで廃止できなかった
ほうがおかしいんです。普通の経済でいえばとっくに破綻している。いまさらそ
んなものを「市場」で整理できるわけがない。だから今まで税金で生命維持装置
をつけてきたんじゃないですか。結局、国鉄と同じです。赤字は全部税金で面倒
みる。そしてかろうじて「生きている」つまり経営的にやっていけるところは
「民営化」と称して、天下り先のファミリー企業が濡れ手に粟で買い叩いてい
く。石油公団にはそういうオイシイところもないから、獲物の分捕りあいもおこ
らないので、さっさと廃止を決められる。おかげでこれまでの赤字を積み上げた
経営責任―通産省の天下りやそれにたかった政治家など―は問われない。こうい
うことでしょう。
 ソ連がロシアになって何が起こりましたか。民営化ですね。そのなかで国有財
産がどんどん叩き売られていった。買ったのは誰か。共産党の幹部とそのファミ
リー、それとつながった政商連中ですよ。民営化が悪いと言っているんじゃな
い。でも「痛みは責任のあるほうほど重く」ということでなければ、それと同じ
ことになるんです。小泉改革にはそれはきれいに抜けている。そういう改革から
生まれる社会には、勤労勤勉、真面目、誠実ということは消えてなくなります
よ。
 いいですか。98年の金融危機の時に、金融システムを支えるために60兆の税金
をつぎ込みました。1兆というのはどれくらいのお金だと思いますか。毎日100万
円使って2700年かかるんです。みなさんは日本の経済を守るためには仕方ないと
思ったでしょう。たしかにそういう側面はありました。でもなぜまた今、不良債
権が大変だ、失業者が大量に出るといわれるのですか。
 みなさんのなかには、不幸にもリストラにあった人もいるでしょう。やむをえ
ず仕事を変わった・収入も減ったという人も少なくないでしょう。子供の進学
も、お金のために第一志望をあきらめさせた人もいるでしょう。マンションを処
分してもローンが残り、それを返すために必死に働いているという人もいるでし
ょう。そこまででなくともタバコを減らした、酒を減らした、家族旅行を減らし
たという人も多いでしょう。これからは自己責任だからと、通勤時間と小遣いを
削って仕事の後に学校に通い始めた人もいるでしょう。
 ねぇみなさん、国民はこうやってなんらかの形で、自己責任を取らされてきた
んじゃないんですか。でも60兆のおかげで責任をとらずに済ませた、いやむしろ
「焼け太り」した人がいたら、どう思いますか。
 銀行への公的資金は「徳政令」と言われました。債権放棄のおかげで生き延び
た大手ゼネコンは、いまや地方の規模の小さな公共事業にまで手をつっこんでい
ます。景気対策として公共事業をやっても、以前に比べて地元への実入りはずっ
と減っているのです。ショベルカー一台を持って農作業の合間に道路の補修をす
るような「地場産業」は、たしかに無駄な公共事業で、そこにいるのは「ぶら下
がり」だといえるでしょう。でも立派な国道のとなりに、赤字になるのがわかっ
ている高速道路をつくる、そういう公共事業で利権をむさぼっている人たちは何
なのでしょうか? 自然が破壊され、それによって成り立っていた地場産業が解
体され、コミュニティーがバラバラにされるような公共事業で利益をむさぼって
いるのは誰なんですか? その赤字のツケを払わされるのは誰なんですか?
 銀行の不良債権処理で中小企業が連鎖倒産しないようにと、信用保証協会に税
金を手当てしましたね。その上前をハネたのは誰ですか? 見返りのない口利き
までを否定はしませんが、収賄で名前が挙がった多数は与党の議員でしょう? 
その中小企業にくらいついて利権をむさぼっていたのがKSDでしょう? それ
にカネも票も面倒みてもらっていたのは誰ですか? みなさんもう忘れたわけじ
ゃないでしょうね。
 本当に痛みを覚悟して改革を、というのならまず、この利権構造に痛みを与え
る改革の具体策をひとつでも公約とすべきではありませんか。例えば、特殊法人
の天下りを期限を決めて半減するなどです。そう思いませんか。小泉さんが「や
る」といえばできるんです。
 「借りたカネは返さなければいけない」と、資産価値が目減りしたマンション
を処分した後残った負債を返すために一生懸命働いている人がいる一方で、リゾ
ートやゴルフ場、その開発用地が不良債権になっても、何の責任も問われず税金
で「徳政令」、そのうえ資産は安くで外資に買い叩かれる。こういう社会に自由
や民主主義、公正な市場があるわけがないと思いませんか?


□ 98年参院選以降の業績評価を

 思い出してください。98年の参議院選挙は日本で初めて「業績評価選挙」が行
われたと言われました。有権者が「橋本改革」に対して、その業績に対してノー
と言ったんです。事前の世論調査では自民党が楽勝と言われていたのが、開けて
みたら「歴史的敗北」だった。
 みなさん、少なくともこのラインはキープしましょう。第二の敗戦といわれ、
有権者の覚醒が始まった、という時です。こんどは「小泉改革の評価」と言われ
ていますが、少なくとも、98年参院選からの3年間に対する業績評価です。なぜ
なら小泉さんは、この3年間の何をどう変えるのか、何も明らかにしていないので
すから。不良債権の処理にしても、今言ったように98年のときとどう違うのか・
どういう原則でやるのか、明らかにしようとしないのですから。

 例えば「私は反米ではありません。親米です」というために行われた日米首脳
会談や外相会談がこれまでありましたか。唯一、村山さんのときだけでしょう?
 今回の田中、小泉の訪米は何のために行われたのですか。「私は反米ではあり
ません。親米です」というためでしょう。結果は少なくともそう言わざるをえな
い。ほかのことは何もしていないのですから。96年の日米同盟再定義から、モタ
モタしながらも曲がりなりにも進めてきた日米関係は、いつからそんなものにな
ってしまったのですか。それは誰の責任なんですか。第一義的には与党じゃない
んですか?
 日韓関係はどうでしょう。韓国は98年の歴史的な日韓共同宣言以降始めた防衛
交流、日本文化の開放を中止すると決定しました。日本はこの間、教科書問題を
相対化するほどの質と量の新しい日韓関係をいかほどもつくってこなかった、そ
の怠慢のツケに今、こうして直面していると言わざるをえません。発端は教科書
ですが、背景は98年以降の新しいパートナーシップを何一つ築いて来なかったこ
とが原因です。それがあれば金大中政権も、「民主主義国である以上、多様な意
見があるのは韓国も日本も同様で、日本の教科書はいくつもあるうちのひとつ
だ。決めるのは日本政府ではない。日本政府の立場は村山談話のとおりであり、
そのうえにたって新しい協力関係はこう進んでいる」と韓国内で言えたのです。
そうできなくさせたのは、日本政府の怠慢以外のなにものでもない。この責任は
誰がとるのか。このままではワールドカップの共催だってどうなるかわからな
い。そんなところにきてしまった責任は、与党がとるべきじゃありませんか。

 野党もだらしない、何をやっていたんだという声が今ありましたね。おっしゃ
るとおりだと思います。しかし政権交代のための一歩は、業績評価で与党がダメ
なら、野党にやらせてみるということです。野党はそうやって鍛えていただきた
いのです。
 3年間のマイナスの業績にほおかむりをして、「自民党は変わりました」とノ
ーテンキにはしゃいでいる人たちに、どんな責任がとれると思いますか。期待し
たほうがバカだったというしかないような結果になるとは思いませんか? 少な
くともこの3年間の業績評価がマイナスだったと正面から言えること、なぜそう
なったのかについて、ひとつでも原因・理由を切開できること、ここに可能性が
あると言えるのではないでしょうか。

 みなさん、改革は一時の熱狂ではありません。みなさん自身の人生設計をどう
するのかということなのです。観客席からではなく当事者として、自分自身の問
題としてこの国のこれからを考え選択してください。

□◆□お知らせ□◆□ 
《「囲む会」など》
国民協議会例会 8月4-5日      民主統一同盟東京事務所
囲む会(東京) 7月28日 17:00〜 民主統一同盟東京事務所
 同 千葉   8月18日 16:00〜 千葉バーディーホテル
 同 北九州  8月26日 13:00〜 ステーションホテル小倉
 同 金沢   8月12日 12:00〜 アートシアターいしかわ
※オブザーバー参加、歓迎します。

■「がんばろう、日本!」国民協議会 全国大会
  平成の草莽崛起を
 〜政権交代可能な政党政治の基盤整備をおしすすめよう〜
 □シンポジウム□
 ・9月23日(日) 午後1時から6時(開場 12時30分)
 ・砂防会館(シェーンバッハサボー)
 ・基調講演  戸田政康 
 ・パネルディスカッション1:国会議員
  「政権交代可能な政党政治と国民主権の発展をめざして」
 ・パネルディスカッション2:自治体首長
  「国民主権の発展と市民自治の深化」
□懇親会□
 ・9月23日(日) 午後6時30分から(シンポジウム終了後)
 ・砂防会館(シェーンバッハサボー)


◇◆メールマガジンの配布先を募集しています◇◆
お申込みは、http://www.ganbarou-nippon.ne.jp より



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民主統一同盟 http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
石津美知子 Email:ishizu@ganbarou-nippon.ne.jp
TEL:03-5215-1330 FAX:03-5215-1333
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