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 メルマガ♯がんばろう、日本!         ・14(01.07.06)
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 ■ どうした小泉、自公・既得権構造に切り込むプランを示せ
  □ 「日本のショーマン」コイズミが行く
  □小泉改革は先物相場? 下手をすれば大損も

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 ■ どうした小泉、自公・既得権構造に切り込むプランを示せ
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□「日本のショーマン」コイズミが行く

《とあるワイドショーの一場面》
キャスター  小泉さん、ブッシュさんとサインボールなんか交換して、それ
       はそれで結構なんですけど、沖縄の問題がちょうど起きている
       ときでしょう。もうちょっと何か言うべきだったんじゃないん
       ですか?
コメンテイター 首脳同士が会うというのは、お互いの信頼関係を深めるいい
       機会ですが、だからこそこういう時に、やはりきちんと総理の
       口から言うのとそうでないのとでは、違ってきますね。95年
       のときだって、沖縄であれほどの抗議行動になったのは、米政
       府よりむしろ、日本政府の対応の鈍さに大きな原因があったん
       ですからね。
キャスター  あのときの外務大臣は河野さんでしたか。地位協定の見直しな
       んて話にならないと門前払いを食らわせた。真紀子さんは何や
       ってんですかね?
国会の記者  どうも、外務省を訪ねてきた稲嶺知事にも駐日米大使にも会っ
       てないみたいですね。ようやく昨日ですか、パウエル国務長官
       と電話会談をしたそうですが、主務大臣として先頭にたって解
       決に尽力している、という感じじゃありませんね。
辛口タレント 国会が終わってうるさいオジサンからも解放されたんで、アタ
       マが夏休みなんじゃないの。もしかして、外交上の重要な問題
       については、小泉さん以下、政府の誰も責任もって対応してい
       ないってのが、今の日本の状態なんじゃないの? せいぜい官
       房長官がなんとかこなしてる。
コメンテイター 今回の外遊では、各国の首脳は非常にはっきりモノを言って
       きましたね。京都議定書についても断固進める、あるいは絶対
       に反対と。それに対して小泉さんはどう言ったかというと、何
       も言っていないんですね。つまり日本としてどうするというメ
       ッセージが一切ない。これではいけませんね。下手をすると、
       ヨーロッパからもアメリカからも信用されないことになります。

辛口タレント 結局さぁ、小泉さんの話はわかりやすいって言ったって、しょ
       せん日本の中で井戸端会議やってるぶんにはそうかもしれない
       けど、世界を相手にした政治の場じゃ、お話にならないってこ
       となんじゃないの? 彼、もしかして「京都議定書」ってなん
       のことだか、いまでもよく知らないんじゃないの?
コメンテイター これは日本が議長国になってまとめたものですから、ベスト
       の内容ではないかもしれませんが、日本が環境問題で世界に貢
       献するまたとない機会なんですがねぇ。
アシスタント 小泉さん、ミュージカルやバレエを見たり、パリの素敵なレス
       トランで食事したってずいぶん報道されていましたけど、あれ
       って公費なんですかね?
キャスター  さあな。でももし森さんだったら大変だろうな。どこそこの五
       つ星レストランで何を食ったのなんのってボロクソにやられた
       でしょうから。小泉さんだと許されちゃうんですね。
辛口タレント 株価だって一番悪いときの森さんなみじゃないの。でもだーれ
       も問題にしないのよね。イギリスのエコノミスト紙じゃ「純ち
       ゃんが経済をむちゃくちゃにしたら。笑顔は消え去るのみ」っ
       て書いてるそうだけど、日本人がバカに見えるんでしょうねぇ。

       アタシよくわかるわよ。
コメンテイター フランスのル・モンドはもっと辛らつですよ。「日本人は小
       泉氏を信じることでばかげた幻想を抱いているのではないか。
       ほらを吹くだけの改革派にまたしても失望させられた場合には、

       これまでより高いところから墜落することになるだけに、事態
       はもっと深刻だ」と。
キャスター  白人にあれこれ言われたかぁねえやっていう気もしますが、ち
       ょっと考えちゃいますね。イギリスの大衆紙は、支持率80パー
       セントなんていうのはイギリスなら物笑いの種だとか、党本部
       の巨大ポスターを独裁国家みたいだって書いたそうだけど、民
       主主義で政権交代する国からみれば、われわれの民主主義って
       のもそういうことなのかもしれませんねぇ。
コメンテイター 小泉さんは「日本のショーマン」と紹介されたそうですが、
       やはり一国の総理ですからね、しかも一応、G7の一員の。京
       都議定書、ミサイル防衛と、国際的な枠組みにかかわる問題に
       は、パフォーマンスだけでは対応できません。国際政治の構造
       や文脈を十分踏まえたうえでなら、パフォーマンスも有効です
       が。このままだとサミットも、社交の場として乗り切れればマ
       ルってことですかね。日本抜きでどんどん枠組みができていく
       ことになるんでしょうかね。
キャスター  なんかだんだん、情けない話になってきますね。わたしら有権
       者も、浮かれてばかりいちゃいけないってことじゃないんです
       か?


□小泉改革は先物取り引き? 下手をすれば大損も

《理念のない具体策より、具体策のない理念を語れ》
 「小泉はイエス、でも自民はノー」が全体では四割、無党派では六割という世
論調査がでた(読売7/6)。
 一方で自民党の参院選での無党派対策は、「理念のない具体策より、具体策の
ない理念を語れ」というものだそうだ(6/28読売、朝日)。これには「政策を訴
えなくちゃと言ってきたのに、政策なんか関係ないなんて」と、自民党幹部も困
惑とか。これまでは、バラまき・分配といえども、一応曲がりなりにも「政策」
と名のつくものがあったが、それすらも消えるのが「小泉人気」ということなの
か。同時に「具体策と言ったって、党内でまとまるわけがない。だったら『見直
し』と言っておけばいい。参院選後はどうにでもなる」というホンネも聞こえて
くる。


《小泉改革は先物取り引きの大博打?》
司会「結局、自民党はこの一年、小泉さんを選んだこと以外に評価できること
   は何かあるんだろうかという思いが逆にしてきましたが」
御厨「はい。だからそれが非常に怖いことなんですが、そういうすべてのマイ
   ナスが小泉さんが総裁になった瞬間に忘れ去られるということですよ。
   みんな問題にもしない。でも、振り返れば、とにかくスキャンダルは多
   いし、外交上も変なことをやっているわけですよね。だけどそれがぜん
   ぜん問題にされない」
松原「経済に関して言うと、効果は基本的にマイナスだと思います。もちろん、

   政府はいったいどこまで政策で経済を引っ張っていけるかという問題は
   ありますが、私はやはり悪化させたと思いますよ。この十年間やってき
   たことがかなり煮詰まってきていて、さらに悪化というふうになってき
   ている」
御厨「・・・つまり『先物買い』以外は何もない。非常に危ない。結果的には
   大損するかもしれないということですよ」
(「論座」8月号「政治四季報」P116より)


《現実を直視しよう、改革はそこから始まる》
改革は一時の熱狂ではない。私たちの人生設計なのだ。だからこそ現実を直視し
よう。改革はそこから始まる。
以下は原口一博議員の「国会通信」36号(7/2)より。

項目        前回参院選時    現在        増減
名目GDP     520.1兆円    510.3兆円     ▲9.8兆円
成長率       1.0%      ▲0.6%       ▲1.6ポイント
勤労者世帯実収入  595,214円    560,954円     ▲34,260円
国・地方の長期債務 489兆円     642兆円      153兆円
完全失業率     3.4%        4.7%       1.3ポイント
完全失業者     230万人      320万人      90万人
企業倒産      16,464件     18,769件      114%
自己破産     71,299件       139,280件      195.3%
自殺者       24,391人       33,048人(99年)  135.5%
重要犯罪     12,366件       18,281件       147.8%


《最悪のシナリオ》
経済財政諮問会議の「骨太方針」そして特殊法人改革・中間まとめなど、いわゆ
る「聖域なき構造改革」の中身なるものが提示され始めた。しかしいずれも「具
体的な議論は参院選の後が常識」(自民党)として、まさに「具体策なき理念」
にとどまっている。
もしこのまま参院選で自民公明が過半数を確保すれば、参院選後には、「聖域な
き構造改革」の痛みは間違いなく、特殊法人などの政官業の癒着構造に対してで
はなく、国民生活へのツケ回しになるだろう。来年度予算で国債発行30兆円以下
という公約は、国民生活の負担増で帳尻合わせとなる。そして95パーセントが
「腐ったミカン」を抱え込んでいる不良債権処理は、外国資本への叩き売りとし
てすすむことになるだろう。97年の橋本失政から98年の経済敗戦へというシナリ
オが、さらに深刻に、しかしさらにノーテンキに無責任に繰り返され、「失われ
た十年」をふたたび失うことになる。
日本再生のラストチャンスは、国民のおろかな熱狂のなかでついえたと、後の歴
史には記されるだろう。
あるいは来年度予算編成の前に、補正予算を組まなければならない状況になるこ
とは十分考えられる。もはやこれまでのようなバラマキ財政出動では、何の効果
もないことははっきりしている。さりとて「構造改革なくして景気回復なし」と
いうのは、「景気回復に軸足をおく」という政策の裏返しである。97年の橋本改
革は景気後退で支持を失った時に、国民に語る何ものも持たなかったが、小泉改
革・自公にそれがあるといえるか。むしろ橋本改革の時以上に、議論は上滑り
し、博打的になっている。いったい、小泉改革の一年後までを考えている者が何
人いるか?
「聖域なき構造改革には異論はない。だが、何に耐えないといけないのかわから
ない」(小泉内閣のタウンミーティングでの参加者の発言)という声にどう答え
るのか。

「小泉はイエス、でも自民はノー」というあなたは、今回も「適当な候補・政党
がないから」という理由で棄権しますか? 政権交代可能な政党政治は、あなた
が、私が主権者として行動するところから始まる・そこからしか始まらないとい
うことを、一人でも多くの人に訴えていく国民主権の「活動家」としてこの参院
選を迎えますか?
二十一世紀最初の国政選挙であるこの参院選は、日本の再生にとっての分水嶺。
決めるのはあなたの、私の主権者としての行動であることをくれぐれもお忘れな
く。そして他の人にもそれを訴えることから、始めよう!


《「小泉人気の危うさ」を呑み込む国民主権の力勝負として参院選を〜この視点
から参院選について週一回のペースでメールマガジンを発行していく予定で
す。》


□◆□お知らせ□◆□
《7月講演会にかえて》
 戸田サロン「都議選をいかに総括し、参院選にどう臨むか」
7月13日(金) 午後6時30分より
民主統一同盟東京事務所(JR・地下鉄「市ヶ谷」徒歩5分)
※都議選は参院選の前哨戦。ここから参院選、さらに参院選後の政治をどう展望
するか、大いに語り合いたいと思います。
会費・2000円(軽食と飲み物を用意します)
 
《「囲む会」など》
牽牛倶楽部   7月 7日 13:30〜 民主統一同盟東京事務所
国民協議会例会 7月 8日 10:00〜 民主統一同盟東京事務所
囲む会(東京) 7月28日 17:00〜 民主統一同盟東京事務所
※オブザーバー参加、歓迎します。

■「がんばろう、日本!」国民協議会 全国大会
  平成の草莽崛起を
 〜政権交代可能な政党政治の基盤整備をおしすすめよう〜
 □シンポジウム□
 ・9月23日(日) 午後1時から6時(開場 12時30分)
 ・砂防会館(シェーンバッハサボー)
 ・基調講演  戸田政康 
 ・パネルディスカッション1:国会議員
  「政権交代可能な政党政治と国民主権の発展をめざして」
 ・パネルディスカッション2:自治体首長
  「国民主権の発展と市民自治の深化」
□懇親会□
 ・9月23日(日) 午後6時30分から(シンポジウム終了後)
 ・砂防会館(シェーンバッハサボー)


◇◆メールマガジンの配布先を募集しています◇◆
お申込みは、http://www.ganbarou-nippon.ne.jp より



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民主統一同盟 http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
石津美知子 Email:ishizu@ganbarou-nippon.ne.jp
TEL:03-5215-1330 FAX:03-5215-1333
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